「障害者はお荷物」という意識を越える

背景のヒマワリ畑と手前に咲く一輪の花|個々の生命の尊厳

社会の片隅に潜む「弱者はお荷物」という無意識の冷たい視線。なぜ一部の魂は、あえて制限のある心身を選んで生まれてくるのでしょうか。表面的な尺度では決して計り得ない、命の奥に秘められた「魂の真実」とは。

【2026年9月12日更新】

相模原の障害者施設で起きた痛ましい事件(2016年7月26日未明にやまゆり園に元職員の男が刃物で入所者らを襲い、19人が死亡、27人が重軽傷)は、決して一人の加害者による狂気として片付けられるものではありません。その背後には、効率や生産性を重視する現代社会が作り出してきた「無意識の集合意識」が横たわっています。

命の本当の価値とは何か。魂の視点から「制限ある生」の崇高な意図を見つめ直すとともに、誰もが尊厳を持って共に生きる社会への変革について考えます。

事件の背後にある集合意識

相模原市の施設で生命を奪われた19名の方のご冥福を心からお祈り申し上げます。

この事件を起こした男性の「障害者はいない方がいい」というその意識、その意識によって生命を奪われた方々を思うと、深い悲しみに襲われ、何とも言えない思いに心が沈みます。

この障害を持つ人に対する歪んだ認識は、何を「成功」と見るのか、何を「幸せ」と見るのか、という点において、私達の社会の多数派の意識を色濃く反映しているように思うのです。

容疑者の狂気の行動、それは決して許すことのできないものです。でも、それと同時に、彼がそのような意識をもって、何の問題も感じないでこの犯罪を実行に移した、その現象を生みす背後には、私たちひとり一人が無意識に形作っている「大きな社会の集合意識」が存在しています。そのことを思うと、何とも言えない気持ちに心が沈むのです。

魂が制限ある生を選ぶ理由

魂が「障害を持って生まれる」ということを選んだ、その理由は、様々にあると思います。でも、一つ言えるのは、そのような生を選択した魂の強さ、愛の深さです。

それがなぜ「強い」のか。

魂が、制限ある心身の生を選ぶということは、その個人がそこから学び成長する【強さがある】ということが前提にあって初めて可能です。その生を生き抜く強さがあるからこそ、魂はそれを選ぶことができるのです。一つの転生で、通常の人生の3つ4つ分くらいの生れ変わりの学びと成長のプロセスを経ることさえ可能だと思うのです。

そしてまた、それがなぜ「愛の深さ」を表すのか。

ある魂は、その家族に大きな成長の機会を提供するために、障害のある生を選ぶことがあると言います。自らは、社会の言う「成功者」の基準からは、遙かにかけ離れた存在となることを選ぶことによって、家族や関わる人たちに、言葉に言い尽くせないような深い学び、深い愛と祝福の機会をもたらすのです。

本当に、表面的な尺度では計り得ない魂の愛の意図が、個々の生命の選択に、込められています。

その意図を成就する貴い機会を奪う権利は、どのような人間にもありません。

インフラに映し出される社会意識

私たちの社会の多数派には、障害を持つ人は「お荷物」だという意識がどこかにあるのかもしれない、そう思います。

例えば、東京の電車の乗り換えで、障害者が一人で自由に行動できるようなインフラは、ほぼ皆無です。

私は、2年前、東京で長期間にわたるセミナーに参加する為、頻繁にホテルを変えていたため、重いスーツケースを持って連日移動したことがありました。体力がそれ程ない私にとって、その移動は、とってもつらいものでした。重いスーツケースを担いで階段を上り下りせざるを得ないところが、ほとんどだったのです。

エレベーターは、駅構内の端の、どこか遙かかなたの、大きく遠回りしなければアクセスできないような場所ばかり。「ベビーカーや車椅子の方達はどうされているのだろう」と痛切に感じました。

ちょっと比べてみると、例えば、私が暮らしていたカリフォルニアのバークレーやベイエリアという地域も、福祉はそれ程充実しているわけではないですが、障害者が一人で車を運転したり、街中を車椅子で移動して、買い物に行ったり、集まりに参加したりしている姿があちこちに見られました。

このような違いは、社会の根底にある「障害に対する考え方の前提」の違いから生まれているのだと思います。

生命への敬意から始まる変革

障害を持つ人を「社会のお荷物」だとする捉え方から、「深い学びをもたらしてくれる祝福された存在」として、私達の意識が変わっていかなければなりません。そうでなければ、今回の事件は、容疑者一人の異常性の問題として片付けられしまい、経済的に厳しい世相になるにつれ、「弱者は社会のお荷物」という意識がなくなるどころか、ひどくなっていく可能性も考えられます。

まずは、私達自身が、魂のレベルから生命を理解する視点を持って、自分とは異なる存在に対する敬意をはっきり持つことから、変化を作っていきたいと思います。

なぜなら私たちは、本当に、深い意識のレベルでは、一つに繋がっているんですから。

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■ 著者プロフィール

アマナ(Dr. Amana)
カタカムナ・ライトワーク®創始者、魂の自己実現®ヒーリングコーチ

大阪市立大学大学院(経済学研究科・国際労働市場論)を経て、カリフォルニア統合学研究所(CIIS)にて博士号(Ph.D. in Integral Studies)を取得。縄文土器の文様構造とコスモロジーに関する博士論文を執筆。
著書に『潜象のサイエンスで解く 縄文・カタカムナ・レイキ』。

※「カタカムナ・ライトワーク」「コアライトワーク」「コアライト・コーチング」「コアライトアクティベーション」「ルーツコードヒーリング」「魂の自己実現」「ヒーリングコーチ」「コアライトコーチ」「Healing Coach」「Core Light」は、ルミナクリエイションの登録商標です。「コアライト マスタリープログラム」「コアライト アカシックヒーリング」は商標登録出願中です。

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