AIの発展による近未来の現実と私たちの選択

周知のように、地球規模、世界規模から、国内レベルのあらゆるところで、様々な形での分断と格差の拡大が急速に加速し始めています。個人レベルでも、地球規模でも、私達は、今選択することが、10年後20年後の現実に大きな違いを作るその敷居にいることは間違いありません。その選択をする上で、私達が知っておくべき重要なことについて、お話しています。

※この記事の核心テーマについて、動画でも詳しく解説しています。音声でじっくり受け取りたい方はこちらからご視聴ください。

【2026年9月14日更新】 

テクノロジーの進化と人類の岐路

地球上の全ての生命が、平和に、愛と調和のもとに、それぞれ自分らしさを生かして、豊かに、幸せに生きる。その為に自分にできることをしたいーー。

きっとあなたも、そのような気持ちを抱いていらっしゃるのではないでしょうか。

私自身も若い頃から、そんな世界をクリエイトしたいと願い、自分にできることをしたいと、それだけを追求して、生きてきました。

本来、そのように生きることは、夢物語りでも何でもなく、私達の意識や在り方を整え、適切に選択して、諦めずに行動していけば、当たり前に実現されて当然のはずのものです。

しかし現在、そのような世界が「当たり前に実現される」とは簡単に言うことができない、そんな状況に入りつつあります。私達は、もっと賢く選択して、速やかに行動に移していかないといけない状況に直面しています。

今の選択が10年・20年後の世界を決める

周知のように、地球規模、世界規模から、国内レベルのマクロからミクロまで、あらゆるところで、様々な形での分断と格差の拡大が急速に加速し始めています。

ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons: 21世紀の人類の為の21の思考』を読んだ時、仕事についても、世界の動きや流れを見極めて選択していかないと、分断と格差の深い谷間に落ちたまま、たち戻れない状態になりかねないところまで、事態はかなり進んできているということを改めて知り、衝撃を受けました。

この本は、テクノロジーの急激な進化によって人類が直面する根源的な課題を冷徹に論じたものです。

「AI」と「バイオテクノロジー」が不可分に結びつくことによって一体何が起こるのか――なんとなく知っているつもりでしたが、そこで示されている未来の可能性は、単なる予測を超えた警告でした。

ここで示されていることは、私達が生きている「今」という時代は、新しい世界をどのように創るのかということを決定づける歴史的な岐路なんだ、ということを突きつけているように思います。

今の私達一人一人の選択が、個人レベルでも、人類としての集合体レベルでも、10年後20年後の現実に大きな違いを作る、その敷居にいるということです。

どういうことか、お話していきますね。

AIとバイオテクノロジーの融合がもたらす近未来の現実

まず、この本が執筆されたのは2017年頃ですから、今はもっと進んでいると思います

2017−18年時点でも、AIは、ゼロから自分で「パターン」を学びチェスなどの超達人をはるかに超える能力を持つところまで来ていました。

今や、チェスや将棋のマスター達は、AIをトレーナーとして訓練に励む時代です。それくらいのレベルにまでAI技術は進展しているということです。

今後、まず注目していく必要があるのは、さらに進化するAI技術とバイオテクノロジーが結びつくことによる影響です。

人の健康状態チェックや健康管理の名の下に、バイオチップなどを身体に埋めたり、生体センサーを常時身につけて端末と同期させることが日常化すると、単なる身体データだけでなく、私たちがその時々に抱いた感情や、特定の出来事に対する微細な反応までリアルタイムでモニターされて、そのデータを蓄積することができるようになるということです。

人生の重要な選択をAIに委ねてしまう危険性

実際、医療現場ではすでにその先駆けが実践されているようですが、これが社会全体に浸透したとき何が起きるでしょうか。

すでにWeb上の広告では、検索エンジンやSNSのアルゴリズムが私たちの興味や無意識の欲求を見越し、様々な「提案」が「個別」に行われるということが行われています。

これがバイオテクノロジーと結びつき、膨大な生体データに基づいた確率計算によって「あなたにとって最もリスクの少ない選択肢」が提示され、それが都合のよい結果をもたらし続けるとどうなるでしょうか。

私達が、「どこで働くべきか」、「誰と結婚するべきか」といった人生で重要な決断までも、「AIに決めてもらう方が失敗しない」として、意思決定そのものをアルゴリズムへ明け渡してしまうことが常態化していく可能性が十分にあります。

このような【選択をAIのアルゴリズムに委ねてしまう】ということ。これが常態化していくと、どうなるでしょう?

人は考えることをしなくなる、自らの内側に眠る無限の可能性や潜在的なチカラに目を向けなくなる。。そんなことが起こりかねません。

生体データの監視による思考の管理

更に、AIアルゴリズムによる膨大な情報処理は、中央集権的にデータを統合した方が遥かに効率よく機能します。つまり、独裁的な体制ほどこのテクノロジーを効果的に悪用できるということです。

このようなビッグデータが独裁国家の手に入ると、政権への抵抗はほぼ不可能になります。

人の血圧や心拍数、脳波の活動を24時間モニターするバイオメトリックチップを義務づけると、支配する側は、人々の言動だけでなく、心の内面的な経験、思考や感情の揺らぎまで四六時中監視することが可能になります。

そして、衣食住の保証や安全な生活と引き換えに、自律した思考を持つ者の抵抗の芽を、人の心の内側からつぶしていくということが容易に行われ得るのです。そうしたシステムが確立されれば、人間らしい自由意志を保つことは極めて困難になります。

これは、現在の中国の一部で、起こり始めていることではないかと思います。

そのようなやり方が「成功」すると、それは、アフリカ諸国などの独裁国家に「輸出」されて行くことも十分起こり得ると思います。

雇用における格差拡大:自動化ロボットと専門職の激変

AIとバイオテクノロジーの融合の影響は、所謂「民主主義国家」の社会へも、深淵な影響が出て行きます。というか、すでに出始めています。

まずは、雇用に大きな変化があります。

工場での労働だけでなく、医療の現場や会計事務所、法律を扱う事務所などでの情報を扱う専門職も変容するかもしれません。

被雇用者は、「終身雇用」どころか、10年先に同じ仕事があるかどうかわからない状況になります。新しい仕事ができても、その仕事がまた自動化される可能性があるので、数年で新しい技能を身につける必要が出てくるかもしれません。

例えば、最近、TVで見たのですが、東京・丸の内では、従来10分かかっていたパスタ調理を全自動ロボットがわずか2分30秒で行い、非常に盛況で、高い月商を記録しているとのことです。

全自動で、美味しい料理が短時間で完了。人間は、お皿にパスタを乗せて、パスタの上に野菜を置くことと、配膳することだけです。次は中華料理を狙っているそうです。

これは、イタリア料理やパスタ専門店のシェフや、中華料理店の料理人にとって、全自動ロボットが競合として登場してきたということです。そんなロボットが拡がっていくと、彼ら料理人は、一体どうなるのでしょうか?

料理人は、手料理でしか作れない分野や、高級料理店のシェフだけが、生き残っていく世界になっていくのでしょうか?

また、例えば、ヨーロッパの自動車産業では、EV(電気自動車)にシフトするに伴い、従来の工場労働者が大量解雇されている、ということが報道されています。

技能が追いつかなければ、再雇用もない状況に直面します。しかもそのような状況に直面する人が、世界中に溢れるーー。持つ者と持たざる者の格差が、かつてない規模で拡大しています。

そんな未来が足音を忍ばせながら、すぐそこまでやって来ているのです。

AIには決して代替できない領域:知識と意識の決定的な違い

ここまでお話したことは、暗い未来の予測ばかりに思えるかもしれません。しかし、ハラリ氏も指摘している通り、現代科学は「人間の意識」について依然としてほとんど解明できていません。

そして決定的な事実として、「知識(データ・情報)」と「意識」は全くの別物です。

AIが優れているのは、膨大な情報を基にしてパターンを抽出し統計的な確率計算によって分析することです。そして、その情報を基に、瞬時に認知する能力ですね。AI同士のネットワークによってその情報は常にアップデートされます。

でも、AIが認知能力を高めたら、人間が持つような「意識」を持つようになるのでしょうか?その答えは、「ノー」です。AIは、私達のように、「悲しみ」や「共感」や「慈悲」の心を、実際に自ら感じるでしょうか?もちろん、「否」です。

AIは、人の指示(プログラム)に忠実なだけなのです。人がプログラムする内容を、恐ろしく早く忠実に、高い精度を持って実行するのがAIだということです。

だからこそ、外側のデータや知識の価値が相対化されるこれからの世界では、「人間がどのような意識を持ち、どのような意図を放つか」という意識の質そのものが、現実に圧倒的な影響力を持つようになります。

「癒し」と「変容」のスキルを身につける真の意味

このような激動の世界動向を見据えたとき、私たちが目指すべき道は自ずと定まってきます。

表面的なスキルの習得にとどまらず、「自らの意識を変容させ、内なる根源と繋がるスキル」を身につけることが決定的な意味を持ちます。

激動の時代を生き抜く「無形資産」の獲得

機械化や自動化が進めば進むほど、人間同士の深い心の通い合い、トラウマの解放、潜在意識の癒やし、そして魂の尊厳を取り戻すサポートといった分野の需要は、失われるどころか飛躍的に高まっていきます。

目に見える物質や既存の肩書が失われやすい時代において、自らの内側に蓄積された「意識を変容させる智慧とスキル」は、誰にも奪われることのない最も強力な【無形資産】となります。これは、個人の人生において揺るぎない自立と豊かさをもたらす基盤です。

人類の「意識の進化」に貢献する生き方へ

さらに、自分自身の意識を癒やし、他者の変容をサポートできるようになることは、個人レベルの生活防衛を超えて、地球規模での「人類の意識の進化」に対する直接的な貢献となります。

外側の恐れやアルゴリズムの支配に屈することなく、人間本来の神聖な力(意識による現実創造)を取り戻す人々が増えていくこと。それこそが、近未来の過酷な分断を乗り越え、新しい調和の世界を切り拓く唯一の希望です。

参考文献:ユヴァル・ノア・ハラリ『21Lessons: 21世紀の人類の為の21の思考』河出書房新社、2019年

★この記事のテーマをさらに深く学びたい方は、以下の記事をご覧ください。 

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■ 著者プロフィール

アマナ(Dr. Amana)
カタカムナ・ライトワーク®創始者、魂の自己実現®ヒーリングコーチ

大阪市立大学大学院(経済学研究科・国際労働市場論)を経て、カリフォルニア統合学研究所(CIIS)にて博士号(Ph.D. in Integral Studies)を取得。縄文土器の文様構造とコスモロジーに関する博士論文を執筆。
著書に『潜象のサイエンスで解く 縄文・カタカムナ・レイキ』。

※「カタカムナ・ライトワーク」「コアライトワーク」「コアライト・コーチング」「コアライトアクティベーション」「ルーツコードヒーリング」「魂の自己実現」「ヒーリングコーチ」「コアライトコーチ」「Healing Coach」「Core Light」は、ルミナクリエイションの登録商標です。「コアライト マスタリープログラム」「コアライト アカシックヒーリング」は商標登録出願中です。

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