AIの発展による近未来の現実と私たちの選択

周知のように、地球規模、世界規模から、国内レベルのあらゆるところで、様々な形での分断と格差の拡大が急速に加速し始めています。個人レベルでも、地球規模でも、私達は、今選択することが、10年後20年後の現実に大きな違いを作るその敷居にいることは間違いありません。その選択をする上で、私達が知っておくべき重要なことについて、お話しています。

テクノロジーの進化によって人類が直面する課題

地球上の全ての生命が、平和に、愛と調和のもとに、それぞれ自分らしさを生かして、
豊かに、幸せに生きる。その為に自分にできることをしたい。。

きっとあなたも、そのような気持ちを抱いていらっしゃるのではないでしょうか。

私も若い頃から、そんな世界をクリエイトしたいと願い、自分にできることをしたいと
それだけを追求して、生きてきました。

本来、そのような世界に生きることは、夢物語りでも何でもなく、私達の意識や在り方を変えて、適切に選択して、諦めずに行動していけば、当たり前に実現されて当然のはずのものです。

でも、今、そのような世界が「当たり前に実現される」なんて、簡単に言うことができない、そんな状況に入りつつあります。私達は、もっと賢く選択して、速やかに行動に移していかないといけない状況に直面しています。

今の選択が10年20年後の世界に大きな違いを作る

周知のように、地球規模、世界規模から、国内レベルのマクロからミクロまで、あらゆるところで、様々な形での分断と格差の拡大が急速に加速し始めています。

ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons: 21世紀の人類の為の21の思考』を読んで、仕事についても、世界の動きや流れを見極めて、選択していかないと、分断と格差の谷間に落ちたまま、たち戻れない状態になりかねないところまで、事態はかなり進んできているということを改めて知り、衝撃を受けています。

この本は、テクノロジーの進化によって人類が直面する課題について論じたものです。

AIとバイオテクノロジーが結びつくことによってどんなことが起こるか、ということについて、なんとなく知っているつもりでしたが、ここで示されている「未来の可能性」は、私にとって、衝撃でした。

ここで示されていることは、私達が生きている「今」という時は、新しい世界をどのように創るのかということを決定していく岐路なんだ、ということを突きつけているように思います。

今の私達一人一人の選択が、個人レベルでも、人類としての集合体レベルでも、10年後20年後の現実に大きな違いを作る、その敷居にいるということです。。

どういうことか、お話していきますね。

そして、提供している「ヒーリングコーチ養成プログラム」で、スキルを身につけ、それを仕事として提供していくということは、このような、長期的な世界の動向の中で、どのような意味があるのか、ということについても、触れていきたいと思います。

AIの技術とバイオテクノロジーが結びつく

まず、この本が執筆されたのは2017年頃ですから、今はもっと進んでいると思います

2017−18年時点でも、AIは、ゼロから自分で「パターン」を学びチェスなどの超達人をはるかに超える能力を持つところまで来ていました。

今や、チェスや将棋のマスター達は、AIトレーナーと組んで練習しているそうです。それくらいのレベルにまでAI技術は進展しているということです。

今後、まず注目していく必要があるのは、ますます進化するAI技術とバイオテクノロジーが結びついていくことによる影響です。

人の健康状態チェックや健康管理の名の下に、バイオチップなどを身体に埋めたり、ブレスレットを着用してスマホのアプリに接続するということが行われると、健康状態チェックや健康管理だけでなく、私達のその時その時の感情やモノを見たときの反応までモニターされて、そのデータを蓄積することができるようになるということです。

選択をAIに任せてしまうことが常態化

実際、医療現場ではすでにその先駆けが実践されているようです。じゃ、それによって、どのようなことがもたらされるのでしょうか?

広告ではすでに、Googleなどが行っているように、AIが、私達の欲望や興味を見越して、様々な「提案」が「個別」に行われるということが行われていますね。

バイオテクノロジーの進歩と、ビッグデータによる統計的確率やパターン認知によって、私達の意思決定を見越して、「ベストな選択を提案される」ということが「いい結果」をもたらすということが体験されると。。

私達が、どこで働くべきか、誰と結婚するべきかといった人生で重要な決定も、私達に変わって「決めてもらう」ということが起こっていく可能性が十分あります。。

このような【選択をAIのアルゴリズムに委ねてしまう】ということ。。これが常態化していくと、どうなるでしょう?

人は考えることをしなくなる、自分が内に持つ潜在的なチカラに目を向けなくなる。。そんなことが起こりかねません。

人間の思考の監視と管理が可能になる

更に、このようなAIのアルゴリズムは、膨大な情報を中央で処理することが可能で、むしろその方が効率が良いと言います。つまり、独裁的な体制の方が効率良く活用できるということです。

このようなビッグデータが独裁国家の手に入ると、政権への抵抗はほぼ不可能になります。

人の血圧や鼓動、脳の活動も24時間モニターするバイオメトリックチップを義務づけると、支配する側は、人々の言動だけでなく、心の内面的な経験、思考を四六時中監視することが可能になります。

そして、衣食住を十分与えること、安全安泰な生活と引き換えに、自律した思考を持つ者の抵抗の芽を人の心の内側からつぶしていくということが容易に行われ得るのです。

これは、現在の中国の一部で、起こり始めていることではないかと思います。

そのようなやり方が「成功」すると、それは、アフリカ諸国などの低開発独裁国家に
「輸出」されて行くことも十分起こり得ると思います。

「民主主義国家」の社会への影響:雇用における格差拡大

AIとバイオテクノロジーの融合の影響は、所謂「民主主義国家」の社会へも、深淵な影響が出て行きます。というか、すでに出始めていますね。

まずは、雇用に大きな変化があります。

工場での労働だけでなく、医療の現場や会計事務所、法律を扱う事務所などでの情報を扱う専門職も変容するかもしれません。

被雇用者は、「終身雇用」どころか、10年先に同じ仕事があるかどうかわからない状況になります。新しい仕事ができても、その仕事がまた自動化される可能性があるので、数年で新しい技能を身につける必要が出てくるかもしれません。

例えば、最近、TVで見たのですが、イタリアンパスタが、普通のレストランでは、10分かかっていたのが、2分30秒で、ロボットが全自動で作って、美味しいパスタを提供するレストランが、東京丸の内で盛況だということです。月600万円を叩き出しているとのことです。

全自動で、美味しい料理が短時間で完了。人間は、お皿にパスタを乗せて、パスタの上に野菜を置くことと、配膳することだけです。次は中華料理を狙っているそうです。

イタリア料理やパスタ専門店のシェフや、中華料理店の料理人にとって、全自動ロボットが競合として登場してきたということです。そんなロボットが拡がっていくと、彼ら料理人は、一体どうなるのでしょうか?

料理人は、手料理でしか作れない分野や、高級料理店のシェフだけが、生き残っていく世界になっていくのでしょうか?

また、例えば、ヨーロッパの自動車産業では、EVにシフトするに伴い、従来の工場労働者が大量解雇されている、ということが報道されています。

技能が追いつかなければ、再雇用もない状況に直面する。。しかもそのような状況に直面する人が、世界中に溢れる。。そして、持たざる者と持つ者の格差が、益々大きくなる。。

そんな未来が足音を忍ばせながら、すぐそこまでやって来ているのです。

AIにはできないこと

さて、ここまでは、ITの進展やバイオテクノロジーの発展によって、どんなことがもたらされるか、ということについて、とても大ざっぱですが、お話しました。

でも、ハラリ氏も述べているのですが、私達は「意識」について、まだまだ知らないことが多いということです。そして、明らかに、「知識」と「意識」は違います。

AIが優れているのは、膨大な情報を基にしてパターン分析と確率計算によって分析することです。そして、その情報を基に、瞬時に認知する能力ですね。AI同士のネットワークによってその情報は常にアップデートされます。

でも、AIが認知能力を高めたら、人間が持つような「意識」を持つようになるのでしょうか?その答えは、「ノー」です。AIは、私達のように、「悲しみ」や「共感」や「慈悲」の心を、実際に自ら感じるでしょうか?もちろん、「否」です。

AIは、人の指示(プログラム)に忠実なだけなのです。人がプログラムする内容を、恐ろしく早く忠実に、高い精度を持って実行するのがAIだということです。

つまり、今後の世界では、人の意識がどのようなものかということが、数倍、数十倍の大きさで、現実に影響するということです。

「癒し」と「変容」のスキルを学ぶことの意味

ITの発展に伴う状況についてのお話が、随分長くなってしまいました。

でも、このような世界の動きは、私達が意識的に生きて行こうとするとき、人生の方向を考える上で、意識に入れておく必要があると思うのです。

そして、このような状況を考えた時、「ヒーリングコーチ養成プログラム」で提供している癒しと変容のスキルを実践的に学び身につける、ということがどんな意味を持つかということがは明確になると思います。

それは、一言で言うと、今後ますます必要とされる分野でのスキルの習得であること。そしてそれは、【無形資産】の獲得につながるということです。つまり、個人レベルの側面では、今後の世界で生きて行く際に非常に有効でパワフルな手段になるということです。

更に、自分自身だけでなく人類の【意識の進化】への貢献するという地球規模の側面でも非常に大きな意味があります。

次回のブログでは、まず、個人レベルの側面についてもう少し詳しくお話したいと思います。

アマナ

参考文献:ユヴァル・ノア・ハラリ『21Lessons: 21世紀の人類の為の21の思考』河出書房新社、2019年

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