今朝の新聞一面の下に、羽生結弦選手の満面の笑顔と共に、男子フィギュアースケート世界選手権で優勝した記事が載っていましたね。フリーで4回転ジャンプを4本決めて、自己記録を更新したとのこと。
去年の世界選手権後、左足の靱帯損傷で2ヵ月出遅れて、この4回転サルコー(ジャンプ)に、これまでの全5試合で失敗していたのに、今回、全てを完璧に決めたといいます。素晴らしいですね!
でも、なぜ羽生君は成功したと思いますか?
このブログでは、彼の勝利の理由に「潜在意識」の側面から迫ります。
理由その1
「常に頂点を目指して、自分の中の限界を超えて行く」それが、彼が求めることですね。良いとか悪いとかではなく、それが彼の「夢」なのですが、それを実現したのは、もちろん、まずは、【練習】です。
「限界を作らずに練習したこと」と「限界を高める練習をしたこと」が、今季の収穫だと羽生君自身が語っています。(『朝日新聞(朝刊)』04/02/17)
でも!それだけではない、ということです。
理由その2
私は、彼の勝利の一番大きな理由は、彼自身の次の言葉で表現されていると思いました。
集中して、自分の中に入り込んで。。「風や川の中にドブンと入っている感覚、自然の中に溶け込んでいく感じだった」(『朝日新聞(朝刊)』04/02/17)
彼の、練習を重ねた物理的な身体と、潜在意識(身体感覚意識)がイメージの世界の中で一つになったのです。それは、「失敗しないようにしよう~」とか、「これを決めないと~!」みたいな思考や、過去の失敗から考えて、自分の限界を「知ってる」から、「出来るかどうか、ちょっと不安」というような意識は全く入らない状態だと言えます。
そこでは、身体はただ、「自然の中に溶け込んでいる」潜在意識が表現するままに、何の緊張もなく、そのイメージに従って動いているだけなのでしょう。ここに見えるのは、イメージと一つになって身体をそれと一つになるという、潜在意識の使い方のマスタリーです。
このように、彼はきっと積極的にその方法を使っていると思ったのは、去年、彼の練習の様子を取材したTV番組を観た時でした。彼は、休憩時間にいつも、スマホに入れたゴールドメダルをみているということでした。また、試合の前には、リハーサルで、身体を実際に動かすのでなく、選曲の音楽を聴きながら、「その世界」に入って、「イメージで滑る」ということをしていたのです。
つまり、練習を重ねた物理的な身体が、潜在意識(身体感覚意識)のイメージに完全に従ったということです。左脳的、分析的な思考が入る余地のない状態に入ることができた、ということ。彼は、きっと優れたコーチの元で、【潜在意識の使い方】をマスターしているんだと思います!
そのような潜在意識の使い方や、付き合い方のスキルについては、私のセッションで駆使しているNew Code NLPは非常に優れてています。
でも・・! これは、「個人レベル」の潜在意識のマスタリーです。彼の勝利の理由は、それら二つに加えて、もう一つあると言えます。それは・・・
理由その3
それは、羽生君の【家族の集合無意識】には、彼が頂点を目指して挑戦するのを妨げるような要素がないように思われる、ということです。実は、このことは、見えない背後の要因として、大きな影響を及ぼしているのです。
素晴らしい才能やギフトがあり、夢を実現しようと、やるべきこともやっているのに、なぜかわからないけれど、同じようなパターンで、失敗したり、先に進まない。。そんなことは一般的に多くありますね。そんな時は、個人を越えた潜在意識のレベルつまり家族の集合無意識のレベルも、みる必要があります。
「家族の集合無意識」・・これを私達は、「宿命」という言葉で表していたのかもしれません。自分では何ともしようのないもの、癒したり、変化をもたらすことのできない、未知の大きな力のように感じて、諦めていたかもしれません。でも、今、私自身も、出来事や人や書物との様々な出逢いを通した学びから、そのレベルから変化をもたらす方法を理解し始め、使い始めています。
そんな、家族の集合無意識のことや、その解放の方法について、定期的にオンライン講座を開催して、お話ししています。