えっ、「誤解」、「無理解」は当然?!

いくら説明しても、何度説明しても、言葉が通じない——そんな経験はありませんか? 実は「歪曲」や「偏見」は、誰か特定の人だけがやることではなく、私たち誰もが普通にやっていることなのです。 その理由は、脳の仕組みにあります。では、私たちは感情に支配されたまま、互いに理解し合うことはできないのでしょうか?

【2026年1月23日更新】

私達の見え方は同じではない

あなたは、人との関係で、どんな時に苛立ちを感じますか?全くの【誤解】【無理解】なのに、いくら説明しても、何度説明しても、ほとんど言葉が通じない。。。 こんなことを経験したことはありませんか?

事実の【歪曲】【偏見】、これは、誰か「嫌な」人達だけがやることではなくて、ある意味、私達の誰もが、普通にやっていることのようです。

例えば、「ものを見る」場合、見たものの情報は、網膜から、大脳皮質の視覚野にある外側膝状体というところに行くのですが、その外側膝状体に入る情報のうち、実際に目から届く情報は、全体の・・・ なんと、20%にすぎない!ということなのです。

見えたものとしてデータ化される情報のうち、80%!は、視床下部や、中脳の中心など、感情の形成に関わる部位から届く、ということです。

つまり・・・同じものを見ていても、私達がそれについて、どんな感情をもっているかによって、見えるもの自体も変わるということです。このことをNLPでは、「地図は土地そのものではない」という言葉で表しているわけです。

感情が認知を左右する——姉妹の例

なるほど、それで、4人姉妹の3番目であるクライエントのAさんに対する、2番目のお姉さんの対応がこれほど違うんだ、とわかるわけです。つまり、2番目のお姉さんは、1番上のお姉さんといつも大の仲良しなんです。だから、例えば、同じような出来事や事情が、一番上のお姉さんと、Aさんにあった時に、大の仲良しである一番上のお姉さんには理解を示すのに対し、Aさんには、無理解な言葉や批判的な言葉を言ったりして、Aさんはとても悲しい思いをしていたんです。

Aさんと2番目のお姉さんとは、別に仲が悪いわけではないのですが、ただ、理解されないのです。それが、1番上のお姉さんに関しては、2番目のお姉さんはとても良き理解者なのです。でも、何回説明しても、理解されないのは、無理もないことかもしれないのですね。

要するに、感情が介在している・・・ということなんですね。

確かに、そうですよね。自分が大好きな人は、すっごく、かっこよく見えたり、きれいに見えたりしますよね。

偏見や無理解を乗り越えるヒント

「それじゃ、私達は、いつまでも感情に支配されたままで、好き嫌いを乗り越えて互いに理解するということは、ありえないの?」

こんな疑問が出てきますよね。

「互いの理解」という課題は、大きいので脇に置きますが、少なくとも、【偏見】とか【無理解】が、どこから来るのか、なぜなのか、脳の機能がわかれば、乗り越える鍵のヒントは手にできます。

脳科学では、感覚として入ってくる情報の特性、例えば、色、明るさ、鮮明度、遠近・・・といったものは、私達がどんな感情や感覚をもつかということと、とても密接な関連がある、ということが発見されています。例えば、青色は寒い感覚と関わる、とか。。物が近づいて見えることと親しみの感覚が関わるとか。。

従って、逆に、それらの特性の印象を変化させることで、感情や感覚を変えたりすることができるわけです。

Aさんの例で言うと、2番目のお姉さんの感情の特性を変えることはできないので、Aさん自身が自分の体験の印象を変えて、それに影響を受けずに済むようにすることはできるわけです。

これらのワークもパワフルな効果があるのは、「救い」ですね!

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