私達は、どのような時に不安や怖れを感じるでしょうか?私達が感じる不安は、例えば、経済的な不安。「将来も、今と同じ仕事で安定した仕事で安定した収入を得ることができるだろうか。」「今就いている仕事からやり甲斐を感じない、こんな仕事続けていけそうにない。でも、先が見えないからこのまま続けるしかないのか。。」「このまま続けても『老後の保障』はない。。」「子供が巣立った今、どうすれば自分の人生・生活を、自立的で、活力あるものにできるのか、わからない。。」「自分の健康状態が不安。。」等々。。おそらく、私達が抱く「不安」「怖れ」は、「生活、生存」に関することが大きいですね。
その部分の解決こそが、例えば、人間関係の問題や、子育て、等といった、別の課題への取り組みを可能にするとさえ言えるかもしれません。お金や生存に関わることが、不幸なことに、人間関係に歪みをもたらすことさえあるのです。
でも、家族、友達や仲間がいない寂しさ、孤独の中では、いくら衣食住の保障があったとしても、生きて行くのは辛いですね。自分のギフトを活かして創造的なことを行って、世界に貢献する、というのは、まるで、全ての課題が満たされた後にこそ可能なことのようにさえ思わざるを得ないかもしれません。。
これは、マズローの「欲求5段階説」の5つの領域に相似しているのですが、これらは、順番を追ってこそ、はじめて実現できることだと思われるでしょうか?・・・
私は、そうは思わないのです。順番を追わなくても、達成可能な方法があるのです。むしろ、順番を追わない方が達成できると言うことができるかもしれません。そのことを考える際、次の質問に対する答えを考えてみて下さい。
「その方法で、上記3つの領域(生存・経済、健康、人間関係)の全てを、同時に解決するか、同時に解決していくことができるような一つの方法はないだろうか?」
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アインシュタインも正しくも述べているように、「いかなる問題も、それが作られたのと同じレベルの意識では、解くことはできない」のです。私達が直面する問題と異なるレベルとは、どのレベルでしょうか?
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もちろん、その一つのアプローチを採っても、魔法のように、全ての分野で、自動的に問題が勝手に解決する、ということではありません。生存(経済)、健康、人間関係それぞれの分野内部で行うべきことは当然あります。
しかし、それぞれの分野での解決策を講じて頑張っても、それだけでは本当の「不安」の解決は提供してくれないのです。
例えば、先ほどの例で、お金のこと。当面の生活費を稼ぐ為に働くけれど、先が見えない。このままではやっていけない。貯金したお金でも、土地でさえも、経済状況が悪化すれば、その価値は一気に下落することもあり得ます。
さて、再度、上記の質問です。
「その方法で、上記3つの領域(生存・経済、健康、人間関係)の全てを、同時に解決するか、同時に解決していくことができるような一つの方法はないだろうか?」
それは。。。「自分の内部のチカラと繋がること」
そうして、「自分の内なるリソースを見いだし、それを活かして人と社会に貢献する、自分だけの、自分らしいやり方を見いだすこと」(「自分が人と社会に貢献するビジョンを明確にすること」)
そして、「第一歩を踏み出すこと」
これこそが、「不安」や「怖れ」を根本からなくす肝心要の、最も重要な要素なのです。
再度言いますが、これだけで、全てが魔法のように一挙に解決するというわけではありません 。例えば、時には、心理カウンセリングや、健康相談も受ける必要があります。しかし、私から見れば、「心理カウンセリング」でさえもそれだけでは、一時的な対処法なのです。
私が確信を持って言えるのは・・・
【自分の内なる根源に繋がり、自分自身のリソースを知り、それを活用していく】ことなしには、「不安」を解決するいかなる対処策も一時的なものに終わる可能性が非常に高い、ということです。
なぜそれで、「不安」や「怖れ」がなくなるのか・・・
それは、自分の中心=核と繋がり、ビジョンが明確な人は、行く手を知って大海を航海する船のように、自らの行く方向が明確なので、迷うことがなく、自分の中心と繋がっていることで、嵐が来ても、波乗りが自由にできます。そして、転覆の可能性が少ないのです。挙げれば、もっとあります。。
一方、自らの中心と繋がっていない人は、すぐに不安になり、自分の直観でなく、他人の言うことに影響されてしまいがちです。。少しの「嵐」にも右往左往して、ますます「不安」が増幅してしまいます。。
そして、「占い依存症」になったり、自らを「神」と名乗る、人間と同じレベルの霊が「お告げ」といって語る言葉に踊らされてしまうことさえあります。踊らされるだけなら、まだマシです。。「不安」や「怖れ」に乗じたり、そのスキに入るあらゆるものの、その背後には、「闇の力」が待ち構えているのです。・・・
「闇の力」の影響が関与し出すと、悪循環が起きて、その悪循環からなかなか脱出することができず、まさに【生き地獄】のような状態になることさえあるのです!
「安心立命」・・・これは、レイキの創始者、臼井先生が生涯かけて求め、到達された心の状態です。臼井先生のような覚醒を得ていない私達でも、「ただ、不安・怖れを手放して、安心して、自分が生まれた意味、目的を実現して生きる道を歩めば、かならず命は立つ」或いは、その逆も然りだと思っています。「命が立つ自分の中心と繋がれば、心配することがない」と言えるのです。