自分の意志や努力にもかかわらず、自由に自分の望みを実現することができず、自分の人生が何か大きなチカラによって支配されているように感じることがあります。それを私達は、「カルマ」という言葉を使って説明します。今日は、そんな「カルマ」のシナリオから自由になる方法は何か、ということについて、シェアしたいと思います。
目次
「カルマ」とは?
カルマとは、業(ゴウ)とも書いて表現されることもありますが、それは業(ワザ)とも読むことのできるものです。カルマという言葉自体が示唆するのは、「魂」の存在です。私の理解では、魂という大いなる自己の内にたくさんの「生まれ変わり」を体験している人格が同時に存在しています。
「魂」が物理世界で達成しようとしていること、それは「学び」であれ、「貢献」であれ、その魂の「シゴト」つまり、魂によって「シめされたコト」を業といいます。それを達成する為に、魂の内に存在するそれぞれの人格は、様々な体験をしたり挑戦を乗り越えて行きます。それが、「業(ゴウ)」であり、そのプロセスで学ぶシゴトのスキルを「業(ワザ)」といいます。
一般的な理解、つまり、「前世」から「現世」そして「未来世」へと過去から未来へと時が一直線にながれているという理解は、3次元レベルの人格から見た理解です。
「魂」のレベルから見ると、過去も未来も同時に存在していて、それぞれの人格は、様々な体験を通して学びを深めつつ、「魂」のシゴトを遂行しようとしていると言えます。一つの生まれ変わりの学びやブレイクスルーは他の生まれ変わりにも同時に影響しているということです。それらの体験や学びと共に、魂のシゴトが成就されれば、魂は次の成長のプロセスへと進んでいき、根源に還っていくわけです。
本来は、業は、魂のシゴトを遂行することであり、それを遂行する「ワザ」であって、それは、自由な選択で、意図のままに遂行することが可能なのです。
しかし、私達の多くは、自分の意志や努力にもかかわらず、自由に自分の望みを実現することができず、自分の人生が何か大きなチカラによって支配されているように感じることがあります。そんな風に感じることを、「カルマ」という言葉を使って説明するわけです。
「カルマ」のシナリオに支配されてしまう理由
本来、私たちの魂のレベルからは過去も未来も同時に存在していて、そのような魂のレベルからは、過去の「カルマ」というのは存在しないわけです。しかし、私たち人間の99%は、「カルマ」のシナリオに従って、それに支配されるような形で自分の人生を過ごしています。なぜでしょうか・・・?
実はこのような状態になるのには、理由があるわけです。私達の身体のエネルギー体の深いレベル(第3センターの奥のレベル)には、魂を構成するたくさんの人格(「自分の前世」)が体験したこと、行いや思考のあらゆる記録がコード化されて、刻印記録されているところがあるのです。また、先祖の人生、思考、行いの記録も、エネルギー体の深いレベル(第2センターの奥のレベル)にコード化されて刻印記録されているようです。
それらの下部のエネルギーセンターには、「カルマ」と「宿命」の錯覚をうまく作り出すプログラムとコードが一杯入っていて、そのコードが背骨のルートへ放出されて、私たちの意識、細胞、私たちの人生に送られるといいます。或いは、「私達の潜在意識が、そのコードに従って人生を形成するようにプログラムされる」ということができるかもしれません。
だから、いくら意志をもって努力しても、潜在意識の力の方がはるかに大きいので、「宿命」や「カルマ」という言葉のニュアンスとして、自分を支配するもののように受取られるわけです。また、祖先や家族のコードについても、家族の集合無意識というより大きな無意識のチカラは、抗うことも不可能なように感じるわけです。
「カルマ」をなくす方法
上でお話ししたように、「カルマのコード」とは、「大いなる自己」を構成する多くの人格(小我)が経験した思考、行動、出来事、学び、そして、家族のグループを構成する人々の人格がもった思考、行動、体験が、それぞれコード化されて、私達のエネルギー体の奥に刻印されたものです。
その情報は、感情や身体の感覚として浮上して来ます。同じ出来事に対する反応や、思考が、人によって異なるのは、このコードが異なるからだということができます。
そのような「カルマのコード」が感情や思考として反応して、私達に心地よいものを作らない場合、それはそのコードが、本来の自己(内なる根源)が自己を表す上でブロックになっている為に、浮上してきたのです。例えば、「何か」に怒りの反応が出るパターンを持つなら、その怒りの反応をもたらしたものが、コードとして刻印されていて、それが内にブロックとなっているということです。
そのブロックとなっている部分、つまり、「カルマのコード」は、その浮上してきた感情や思考を光に変えて溶かして、その部分を愛おしい部分として、大いなる自己の一部として受け入れ、統合することによって、クリアーされていくことができます。
その際、浮上してきた感情や思考を光に変えることができるのは、非常に精妙な「聖なる愛」の波動なのです。同じ波動レベルの意識では、浮上してきた感情を光に変えて統合することは、困難を伴うことが多いのです。
つまり、最も精妙な波動の「聖なる愛」の波動によってこそ、ネガティブな感情や思考を光へと溶かすことが可能だということです。ネガティブな感情や思考が浮上する度に、それらを、「聖なる愛」の波動と共に、自分の外に置いて観察し、その部分が光に変わるのを見て、その部分を受け入れ、自らに統合するのです。それによって、「カルマ」を溶かしていくことができます。
「カルマ」を溶かすことができる波動とは?
ところで、それでは、ハートセンターの活性化と、「カルマ」の解消は、如何に関係しているのでしょうか?
結論から言うと、カルマのコードを溶かすことができるエネルギーは、高次元からしか得ることができません。高次元の波動、つまり、無限の「聖なる愛」の波動です。
だからこそ、東欧生まれのサイキックでペルーのジャングルで20年間にわたりシャーマンの修行をしたPetr-Chobot氏は、「ハートのエネルギーセンターを現在の地球人の平均より1%以上活性化すれば、自分の望みを実際に実現できる能力を持つようになる」と言うわけです。彼によれば、私たちのハートのセンターは、若いころの教育や、下部のエネルギーセンターのコードによって弱められていて、ネガティブなエネルギーによって、ハートのエネルギーセンターに負荷がかかり、活動が妨害されているというのです。
ではなぜ「ハートセンターを地球の平均よりも活性化すれば、自分の望みを実現できる」というのでしょうか?それは、ハートセンターが活性化することによって、精妙な波動、つまり、聖なる愛の波動を体現することができるからです。そして、その波動は「カルマ」のコードを溶かすこともできるし、その波動と共に意図を発すると、その意図ははるかに実現しやすくなるわけです。
このハートセンターがブロックされていると精妙な波動の流れが滞る、というのは上手くできていると思います。なぜなら、他者の痛みを自分の痛みに感じる慈悲の心のない人達が、物質的な現実を意図通りに変更する能力を持てば、他の人達に危害を与えることが十分考えられるからです。
実際、ハートのエネルギーセンターが活性化されていないと、頭頂にある第7以上のセンターで繋がって高次のエネルギーを下の方に流そうとしても、ハートセンターがブロックして流れが滞り、精妙なエネルギーが流れて、下部のセンターのコードを「燃やす」ことができないままになることが考えられます。
「聖なる愛」の波動とは
それでは、「カルマのコード」を燃やすことができる波動、つまり、「聖なる愛の波動」とはどのような波動でしょうか?
「聖なる愛の波動を体現する」などと言うと、「宗教の話か〜」と、日常のこととは関係がないように思う方もいるかもしれません。でも「聖なる愛の波動」というのは、身体を持つ私たちの生命を成り立たせ、維持している不可視のコア(内なる根源)の波動なのです。
それは、世界の万物万象を成り立たせている根源のエネルギーです。それは「イノチ」のチカラと言ってもいいかもしれません。でも、それは限りなく無条件に優しいので私は「聖なる愛」と呼んでいます。その波動こそが、実際に、「奇跡」を起こす波動です。
じゃ、どうやってその波動を体現すればいいのでしょう?どうすれば、ハートセンターを活性化して、聖なる愛の波動を3次元で体現していくことができるのでしょうか?
聖なる愛の波動を3次元で体現するには?
私は、それは、まず、自分の中のそのコアに【気づいて意識を向けること】から始まると思っています。私たちは、この現象世界を生きる限り、いろんな二律背反に遭遇しますよね。
例えば、宇宙に応援されて夢を実現するには、自分だけ良ければいいという「エゴを手放す」ということと、心から願うことを実現して幸せになりたいという「エゴを大切にする」こと。その両方が必要です。
つまり、自分の利益のために他者を排除するような「エゴ」を手放すほど、心からの夢や願いが宇宙に応援されて実現していくということ。。これは多くの教師達が教えることでもありますね。
「手放すほど、得ることができる」・・・逆説的ですね。でも、それが真実です。
しかし、それと同時に、小さな自分というエゴが心から求める願い、魂の願いは、決して諦めることなく、心に抱き続け、大切にして追求する。。エゴという言葉でも、二つの在り方が浮き上がってきます。
エゴを手放しつつ
エゴを大切にする。。
一体どうすればいいの?!と言いたくなりますよね。
二律背反を統合するもの
現象世界のレベルで見ると、一見対立するように見えることも、もう一つ深いレベルを基準にすると、対立ではなくなるのです。
その「もう一つ深いレベル」というのが、私たちの魂であったり、それよりも深い「内なる根源」のレベルです。
その「内なる根源」の波動が私たちの存在の表面に浮上してくるには、それを覆ういろいろなモノ、例えば、重い波動の思考パターンやビリーフ、「自分さえ良ければ」的な意識などの低い波動の意識のエネルギーが、クリアーになることが必要です。
「エゴを手放す」ということは、その作業の一つですね。
その一方、私たちが心手か ら願うことには、魂の願いのエッセンスというか、魂のメッセージが込められています。そして、心からの願いは、「自分が愛するもの」と関係しています。それが人であれ、物であれ、場所であれ、それが実現することを思うと、こころから幸せを感じることです。
自分が心から願うことが何かを見極めて、その想いを大切にして、そのエゴの想いを満たしていくことは、自分の「愛するもの」を大切にすることで、それは「自分を愛し、大切にすること」です。それを通して、愛の波動そのものである 「内なる根源」とつながっていくことが可能になるのです。
ただ、常に気をつけないといけないことは「心から願いつつ、それに執着しない」という、これもまた、二律背反する在り方がとても大切になってきます。
そして、この一見矛盾する在り方を可能にするものは、わたしたちの内に存在するコア、「内なる根源」の存在に本当に気づいて、そこに意識を向けることから始まります。
要するに、「内なる根源」の波動である「聖なる愛」の波動を基礎にして、それを二律背反の中心に据えると、それはもう、対立するものではなくなる、ということです。
そして、その波動を日常のすべての基準にして行くことは、どこか山の洞穴で長年の修行をするのと同じくらいに、或いは、それ以上にパワフルな成長の途です。それは、「カルマ」のシナリオをクリアーして、自分の心からの夢を実現しつつ世界に貢献する、最も確かな途です。
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