「金残すは下策、事業残すは中策、人残すは上策」:これは、後藤新平という人が常々言っていたという言葉です。この言葉を最初に見た時、「ああ、私は何やってるんだろー」と悔しい思いで涙を流しました。
「子供の為に、トラウマは胸に秘めて墓場まで」は逆効果
「次の世代に何を遺せるだろうか」、「ベストなものを遺したい」・・そう思わない人はいないと思います。私達は本当に誰でも、「明日の子供達がより幸せに生きるように」・・・そんな風に願っていると思います。私も、それを心から願って、今まで生きて来ました。
そして、誰でも、「親である自分が苦労しても、子供には自分のような目に遭わせたくない」そう思って頑張って生きていると思います。
子供達を守る為に、「トラウマ的な出来事や苦しみは、自分が一人背負って、自分の胸に秘めて、墓場まで持っていけばいい」と思う人もいるかもしれません。
・・・
でも、「家族的集合無意識」の作用の原理からみると、トラウマ的な出来事や苦しみを「自分の胸に秘めて、墓場まで持っていってはむしろ逆効果だ」ということが明らかになっています。
また、近年のエピジェネティクス(後世的遺伝学)の分野の、最新の科学的研究は、私達の遺伝子は、私達自身のトラウマや、両親や祖父母が経験したトラウマによって変化し、私達の子孫がその変化した遺伝子を受け継ぐ可能性があるということを伝えています。
私達は、子供達を守ろうとしているのに、より良いものを遺したいと願っているのに、祖先が経験した痛みや恐れ、怒り、その他の未解決の課題がいつの間にか私達自身が引き継ぎ、私達がそれを解決できないままにいると、また私達の子孫に引き継がれていく、ということなのです。
人を創る遺産を遺したいのに、それどころか、子孫に自分が引き受けた「お荷物」を引き継がせてしまう可能性があるとは、こんなこと程、胸の痛むことはありません。
遺伝子は後天的に変えることができる
でも、この「悪い」ニュースは、別の角度から見ると、「良い」ニュースでもあるのです。「遺伝子は後天的に変えることができる」ということです。
祖先から受け継いだ「負の連鎖」を、今、私達の世代で断ち切って、新しく「より良い連鎖」を創造することができるということです。
なぜそれが可能か、そして、如何に可能なのか・・・
「トラウマの家族継承解放」オンライン講座で丁寧にお話ししています。よかったら、ご視聴してみてくださいね。