私達の意識の波動を下げるトップ3は、【不安、怖れ、怒り】です。今日は、①「不安、怖れ」が浮上してきたときの、効果的で簡単な対処法について、そして、②「怒り」の役割について お話します。
目次
「ネガティブ」にフタをするのは逆効果
かつて、臼井先生のおっしゃったように、「今日だけは、怒るな、心配すな。。」ほんとにそうです。
でも、この3次元世界で生きていると、いろんなストレスフルな出来事もありますし、意識的無意識的に送られる、意識エネルギーも様々な形で作用したりしますね。 3次元世界に生きて、何事からも影響を受けず、常に平静で、愛だけで対処することができる人は、聖人君子か、この世での課題が終わった人かもしれません ^^;
つまり、人である限り、不安や怖れを感じたり、怒ったりするのは当たり前のことなのです。それを、「ポジティブ」でないといけないからと、「ネガティブ」な想いにフタをして、それにフタをすると・・余計に上手く行きません。
「ネガティブ」だからと思って、それらの感情を感じる自分をジャッジしたり、それらの感情にフタをすのではなくて、シンプルに、でも効果的に、不安や怖れを解消する方法があるのです。
それは…自分の不安や怖れに、或いは、怖い人、怖いモノに、面と向かって対峙することです。 そして、怒りの本質を理解して、それを活用することです。
効果的に、不安や怖れを解消する方法
不安や怖れは、私達がいくら「ポジティブ」を装ったり、自分の心の奥の不安や怖れに目を背けて、その感情にフタをしても、私達がそれに面と向かって対峙するまでは、私達を追っかけて来て、益々、不安や怖れを増長させます。
でも、それをしっかりと、ただそのまま受けとめて、そして、それをありのまま
【観る】ことで、それは、消えて行くのです。
これ、ほんとに効果があるんです。 例えば、最近お寄せいただいていた方の体験談は、まさにそれを教えています。
ある人の体験談から
Mさんは、自分で起業するために仕事を辞めることを決意して、職場のボスであもあるオーナーの女性に伝えるのですが、オーナーは彼女をなかなか手放してくれず、ズルズルと引きずる状態だったといいます。
長年近くで仕事をしている為、オーナーの支配的なエネルギーと意識を感じて、体調も悪くなり、起業に向けて、なかなか思うように動けず、数ヶ月間も、苦しんでおられたのです。
彼女は、ホーリーファイアレイキマスターでご自身のクライエントさん達にパワフルなセッションを提供しておられるのですが、講師講習会に来られた時の表情が非常に気になったので、遠隔エナジーワークを提供しました。
オーナーの女性の意識体が彼女のエネルギー体に入っているのが感じられたので、それをゼロ化して、ホーリーファイアエネルギーと共に意識体を説得して、光に還しました。
それに加えて、Mさんご自身が、自分の魂の課題をクリアーする必要があると感じられたので、「ご自分でその人を見て対峙し、それを愛の炎で溶かす(燃やす)ようにしてください」とお伝えしました。
Mさんは書いておられます。
「こんなに苦しい状況となるのは、私の魂の課題。『だからこそ、自分でワークすることを魂は求めているのではないですか?』とアマナさんに言われ、ハッとしました。
私は長年、人からの支配やコントロールに敏感に反応し、苦しんで来ました。ですが、聖なる愛の波動を使ってその課題の第一段階をクリアーできました。
辛い出来事、人からは逃げずに(物理的には、距離を取ることは必要です)、聖なる愛の波動で対応していくことが望ましくベストだと思いました。。」
Mさんは、ホーリーファイアレイキを使いながら、とても困難な状況を乗り越えられて来られたのですが、その最後に浮上してきたのが、今回のことだったのです。
長く苦しんで来た「他者から支配されるパターン」を、1人の具体的な人との関係で、明確に対峙して乗り越えたことで、今、本来のMさんの明るさとパワーを取り戻して、元気に次に進み始めておられます。
怖れ、不安が出てきたら「これ」をしよう〜!
Mさんの場合、聖なる愛の波動で対応されましたが、聖なる愛の波動を使うのでなくても、【ただ、その怖れの対象を認め、そして、ただ観る】ということでも、大丈夫です。
そして、その怖れの対象は、人でも、自分の心の中の怖れでも、同じです。また、心配や不安でも同じことです。
【ただ、その存在をそのまま認めて、そして、それをただそのまま観る】
それだけで、怖れや不安は、消えて行きます。
どんな状況に出会っても、このことを覚えて、
「こわい~!
どうしよう~
不安だわ~~」
という状態になったら、 縮こまる前に、このことを思い出してくださいね。
ところで、怒りについては、少しやり方が異なります。特に、状況によっては、
毅然とした態度で、「怒るべき」ときもあるのです。次節では「怒り」についてお話します。
怒りは「ネガティブ」か?
一般に、「怒り」はネガティブな感情だ、と考えられていますね。でも、「怒り」は、ただの感情で、特に非常に強いエネルギーを伴う感情です。
怒りは、目の前で起きる出来事に瞬時に対処するために、瞬時にエネルギーを引き出す為の感情だということができます。 怒りがネガティブになるのは、その強いエネルギーを伴う感情を使って、ネガティブな目的の為に使う場合です。
例えば、人を自分のいいなりにコントロールする為に怒るとかの場合です。
でも、怒りには、本質的な役割があるのです。それは・・・ 【自分にとって大切な何かを守る】ということです。
例えば、母親が、自分の大切な赤ちゃんが傷つけられるようなことがあったら、それに瞬時に反応して怒りを現すことでしょう。そうすることで、大切な赤ちゃんを守るということです。このように、怒りには大切な役割があるのです。
毅然と「怒り」を表明することが必要な時もある
私達は、【毅然と怒りを表明する】ことが必要な場合があるということです。
それは、どんな場合かというと、他の存在が私達を支配しようとしたり、自分の利益の為に私達の大切なものを利用しようとしたりする時です。 そんな時、自分の尊厳を守る為に、自分を尊重するために、怒るべきなのです。
他者が物理的に私達を傷つけたりする時は、もちろん、闘って自分を守る必要がありますね。 でも、そんなに明白でない場合も、怒りの感情を抑えて、言いたいことを我慢するのでなく、怒りを毅然と表明することが結果的に「良いこと」をもたらすのです。
ある体験談から
例えば、ホーリーファイアレイキマスターのTさんの体験は、それを如実に語っています。
Tさんは、とても敏感な方で、夜眠っている間に多くの霊が寄ってくるのを感じられることが時々あると言います。そんな時は、「ホーリーファイアシンボルで霊を包んで、光へと送っている」そうです。 「一旦光へ送られた霊は、戻って来ることはない」ということなのですが、ある特定の、大きな霊はなかなか執拗だったそうです。
Tさんは、講師講習会で、クローゼットのドアを使って音を立てる意識体の体験をシェアして下さったのですが、その「音のする存在」も「ホーリーファイアレイキシンボルに包んで光に送ったら、音がしなくなった」と仰っていました。
ところが…! その後の経過が意味深いものがあるので、以下シェアさせていただきたいと思います。
(以下、Tさんの体験の要約)
—————————————–
Tさんがご家族と新しいマンションに越してから7ヵ月後くらいから、彼女の部屋のクローゼットのドアが、ガタガタと音がするようになりました。その音は、彼女のご家族の方達にも聞こえるくらい大きな音で、頻繁に聞こえてくるようになりました。
エネルギーワークで部屋の浄化を行うと、2-3日、一週間、1-2ヵ月間、音はしなくなるのですが、しばらくすると、また再開するのです。
ある時、深い瞑想状態に入っていた時、「音の正体の存在」が現れました。姿形はなく、Tさんの身体をすっぽり包むくらいの大きなエネルギー体でした。 その存在のエネルギーの波動は、下級霊ではないと感じられたので、音がしても怖くなかったそうです。 なので、「浄化」ではなく、ホーリーファイアのシンボルで包んで光に還るように意図したら、すっと、上へ上がっていったということでした。
その後、音がしなくなって、2ヵ月間、静かな生活が続きました。 講師講習会で、そのことをシェアしてくださるのを聴いて、私は、「やっぱりホーリーファイアのパワーは凄いわー」と、感激していました。
ところが!
講師講習会後、またあの音が復活したと言うのです。
それで、私は、Tさんに、「Tさんのところにやってくるのには、何か目的があるはずなので、何を望んでいるのか、意識で聴いてみたらどうですか」と、提案してみたのです。 さんがそのようにやってみられたところ…その霊は、Tさんに、
「おまえを見張っている」
「おまえがちゃんとした道を歩いていくか監視している」 と伝えてきたらしいのです!
それで、Tさんは、「導いているというならまだしも、監視とは・・・」と思い、少し腹が立ったと言います。
そして、それからは音がするたびに怒って、「うるさい!」「必要ない!」「あなたは光のところにいなさい」と心の中や声に出して言ったとのことです。
そうしたら、それからまったく音がしなくなった、ということなのです! この経験について、Tさんは、次のように語っておられます。
「ホーリーファイアレイキの光とエネルギーは、浄化力だけではなく、その清らかさと愛のエネルギーもすばらしいと私は思っています。
でも、そのエネルギーだけではなく、ホーリーファイアレイキのエネルギーを使う人間の意図が、とても大きいものだと知りました。意図とは意思であり、目指す目標・目的であり、結果に大きく関わるものだったのです。私にとって大きな学びになりました。」
————————————————
私は、この霊は、Tさんがつながる根源の光に惹かれてやってきたのだろうと思います。害は及ぼさないのですが、波動がそれほど高くないので、その光の恩恵を得たいと同時に、自分の存在を示したいという意識があって、それが音として現象化したのかもしれません。
或いは、音を出して怖がらせて、自分の支配下に置こうとしたのかもしれません。
どちらにしても、Tさんが毅然とした態度で怒ったことで、「あなたには支配されないぞ」と示した、ということだと思うのです。
「スピリチュアル=ポジティブ=怒らない」の公式の誤り
このようなことは、人間の場合では、もっとはっきりしているかもしれません。
実は、私も、最近、毅然と意思を表明せざるを得ないことがありました。あまりにも明白な不正なので。そうしたら、自分から離れて行ってくれました(^^;
一般に、スピリチュアルな世界では、「ポジティブ」であるべき、という考えが大きいかなと思います。
「スピリチュアルであることは、怒ったりしないことだ。なぜって、怒ることはネガティブだから」 といったような見方です。
でも、上にも書いたように、「怒り」は、1つの感情であって、それ自体は、悪いものでもないし、ネガティブなものでもありません。
例えば、「ポジティブであるべき」とか、「優しくあるべき」とか、「謙虚であるべき」といった、「〜べき」ということが意識のどこかにあって、正当にも浮上してくる怒りを表現するのを抑えていると、 利用されたり、大切に培ってきたものを剥奪されてしまう、ことさえあります。
そうすると、本来の自己、魂が自己実現する道を閉ざしてしまうことにさえなる可能性もあるのです。
「自己の尊厳を守る」ということは内なる根源、魂の自己実現を尊重する、ということです。
怒りを持って、毅然と異議を表明することは、【自分の魂がこの世界で自分を表現して生きることを妨げる何ものも許さない】という意思の表明です。
怒りの感情の対処法
ただし、「怒り」は、感情の中で一番強いエネルギーです。
「怒り」の感情を持つことが問題になるのは、
- 上に書いたような、人をコントロールしようとする場合と、
- 怒りを抑えられず、その感情のままに行動して人や物を傷つけてしまう場合です。
なので、「怒り」が出て来たら、その場をすぐに離れるか、一晩「寝かせて」、 【意識的に対処する】のがベストだと思います。
特に、ここでは十分書けませんでしたが、怒りの感情の奥には、深い「悲しみ」が潜んでいることがあります。
悲しみを感じないようにするために怒るということ、或いは、悲しみで沈む心を打ち消す為に、怒りによってエネルギーを補填するということを本能的にやる場合です。
この場合、怒りの奥に悲しみがないか、それを感じて、その悲しみを優しい愛の光で包むことが必要ですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
アマナ