今年に入り、ますます混沌とした世界情勢を表すニュースが耳に入ってきますね。錯綜する情報の中、何が本当で何が嘘なのか、見極めることは難しいですが、大きな変化の時代、私達にとって厳しい時代に入っていることは、確かなように思われます。6人に1人の子供が、空腹で夜眠れない「貧困」状態にあるというこの現実。一つ一つ挙げれば、きりがないくらい、「こんなことが起こるのか」と思うような厳しい状況が、社会全体の様々なレベルで、現実に進行しています。
その中で、私達は、どうすれば自分や自分の愛する人達を守りながら、自分が大切だと信じることを喜びと共に成就していけるだろう?今日もそんなことを自問していたのですが、やっぱり、「コレ」が大事だな、と思うことがあります。
それは・・・
しんどい状況でも、素晴らしい状況でも、その状況にある自分や、その状況そのものを、それと同じレベルではなくて、「離れた意識」から観察することです。まずは、それが最初のステップだと思います。
「離れた意識」というのは、「本来の自分」、「魂」、「大いなるセルフ」、といった言葉で表現される意識ですが、言葉より、感覚で覚えるのがいいかと思います。
それは、私の体験では・・・
ハートの奥の深いところから湧き上がる平和な静寂、愛に満ちたエネルギー、それが身体の境界を越えて周囲に拡がる暖かい光、全てに感謝する気持ちで一杯で涙が溢れる感覚です。
そんな感覚を感じながら、自分の状況を観察していると、それがたとえ「危機的な」状況に見えても、その「危機的な」状況の、私にとっての意味がわかり、「大丈夫だ」と感じられる、そんな瞬間が訪れるのです。その少し前までは、誰かに「憤り」の気持ちがあったのが、ハートが開いて、感謝の気持ちで一杯になるのです。
与えられた状況の中で、この「自分」よりも一つ上?のレベルから自分や状況を見ると、まずは、「憤り」や「不安感」がなくなる、そんな変化を体験します。それらがなくなるだけでなく、なぜか、感謝の気持ちで涙が溢れてくるのです。「自分を護り、活かしてくれるチカラ」に対する感謝です。このように感じる時、感謝と共に、そのままを「受け入れる」気持ちが湧き上がって来ます。
このような感覚を持ってハートに愛を感じながら、「懸案事項」や「実現しようとすること」をただ「観る」だけで、なぜか、それらの事項がうまく行く、ということが非常に多くあるのです。
もちろん、その「上手く行く」現象が起こるまでには、何かの行動を起こしていますが、行動自体も自然で、力まないでも、自然な流れで、コトが起こる、という感じになっていることがとても多いのです。
この方法は、シンプルですが、非常にパワフルです。
私自身、他人に多くを話していない「どん底」の時期が長く続きました。あの孤独な暗闇の中から、一歩ずつ抜け出して、ここまで歩いてこれたのは、一つ一つの「幸運」があった為ですが、それらの「幸運」は、「自分を活かして、自分にできる仕事で、誰かの役に立てますように」という心からの祈りと共に、その暗闇の中で、自分のハートの奥から出てくる愛のエネルギーを感じたワークから、生まれてきたことだと私は思っています。
もし、みなさんが、現実に不安を感じるとか、或いは、別に不安がなくても、私の体験に何か響くところがあれば、ぜひ、この方法を試してみてください。その状態に入るコツの一つは、誰か、好きな人のことを思って、その思いをハートに感じるのです。一旦、その感覚を得ることができれば、後は、簡単ですよ。