
【スピリチュアルの落とし穴】シリーズについて:
スピリチュアルを学んでいるのに、なぜか願いが叶わない。 そんな経験はありませんか?
実は、スピリチュアルの実践には「見えない落とし穴」があります。 善意で学んでいるのに、かえって願いの実現を遠ざけてしまう誤解や思い込みが…
このシリーズでは、そんな「落とし穴」を4つ取り上げながら、 本当の意味で魂の願いを実現するために大切な視点をお伝えしていきます。
目次
なぜ「見えない存在」を特別視してしまうのか?
前回の記事では、願いが実現しない真の原因として、「心の奥の声よりも外部の声を優先してしまうこと」についてお話ししました。
今日は、その背景にある、スピリチュアルでよく見られる「思い込み」の正体について、私の実体験を交えてお話しします。
前回のおさらい
前回お話したように、願いを実現するには、適切な選択と行動、そして継続性が必要です。そして、それには心からの願いや情熱と目指す方向やビジョンが一致している(一貫している)ことが重要でした。
そういった心の奥からの情熱や願いのことを、私は「心の中の北極星」と呼んでいます。
心の中の北極星は、具体的な形というよりも、どの方向に進んでいくかということを示す心の中のコンパスのようなものです。
心の中の北極星とつながることが、人生でもビジネスでも幸せに成功する上で、つまり魂の成長と経済的豊かさを実現する上で必要な基盤です。それが、どんな困難をも乗り越えて適切に選択して行動を継続させる内なるチカラの一つ。それを「真の自分軸」といいます。
でも、ここに大きな落とし穴が…
でも、そのような「真の自分軸」を得て願いを実現していくことを妨げる「思い込み」があります。
潜在意識のブロックや集合意識の刷り込みなどは、それを妨げる大きな力になりますが、今日お話するのは、それ以外のことです。
その思い込みは、意外なことに、スピリチュアルな分野で顕著にみられるのです。
こんな考えに出会いませんか?
スピリチュアルの分野で、こんな考えによく出会いませんか?
- 「天使やガイドからのメッセージは、常に真理を語っている」
- 「チャネリングされた情報は、私たちの限られた視点より優れている」
- 「見えない存在は高次元の存在で、私たちを正しく導いてくれる」
これらの考え方には、ある重大な「落とし穴」が隠されています。
「落とし穴」の正体
それは、「エネルギーは精妙な波動なので、不可視の存在は波動が高く高次元で、身体は物質で波動が粗いので、身体を持つ私達は波動が低く低次元」という思い込みです。
単純化して言うと、不可視の存在=高次元、身体を持つ私達=低次元という思い込みです。
そして、これには、「『高次元の存在』をチャネルする人は波動が高く、精神性が高い」という思い込みも付随してきます。
この思い込みが引き起こすこと
この思い込みが基本にあると、たとえ自分の心の奥から魂が囁く真実の声があったり、その「高次元の」メッセージ自体に何か変だなと感じることがあっても、無視してしまうことが起こります。
「高次元からのメッセージだ」と言われると、そのメッセージをすんなりと受け入れてしまう傾向があるのです。
外側の「高次元の存在」のメッセージを重視して、それに基づいて行動するかもしれません。
実際、これが、前回の記事で紹介したAさんに起こったことです。スピリチュアルの分野では、程度の差はあれ、このようなことは多く見られるのではないかなと思います。
私の体験:35年前の重要な気づき
私の体験を少しシェアすると…
私が「チャネリング」のことを初めて知ったのは、1990年頃、もう35年くらいも前のことです。
きっかけ:プレアデスのチャネリング本との出合い
その頃、セムヤーゼというプレアデスの存在をチャネルするスイスのマイヤーという人の自費出版本に出合いました。
全巻10冊くらいで全部注文して読み込んでいたのですが、読み進める内に、その内容が何かとても宗教的で、これをするべき、これはするべきでない等といった、非常に戒律的なことを言っていたりして、何か変だなあと思い始めていました。
決定的な出来事:翻訳者との直接対話
私は当時、社会変革と見えない世界とのことをどう捉えたらいいか、とても悩んでいたので、それを翻訳して出版していた人にそのことを相談してみたくて、大阪から東京まで直接会いに行ったんです。
正直、とても幻滅しました。
二つの重要な気づき
その時はっきりと理解しました。
見えない存在だとか、チャネリングするとかは、愛に基づく意識とは全く関係ないということを。
そして、チャネリングの場合、チャネラーの文化的・宗教的な背景や個人の世界観や見解が必ず入ってくるということも、はっきりわかりました。
私の場合、それがあまりにもはっきりしていたのでそれに気づきやすかったのですが、大抵の場合は、もっと曖昧で、綺麗なオブラートに包まれているので、分かりにくいのです。
隠れた危険性とその仕組み
因みに、「自分は高次元の存在」だと言って、実は、権力欲や支配欲などのエゴの欲を満たすためにメッセージを送るスピリットはいくらでもいます。
そして、私達の側に、外に存在する「意識体」が高次元で身体を持つ私達は低次元だという考えがあると、「高次元の存在からのメッセージ」ということで、そこに「権威」を持たせて、いつの間にか、それに従うようにされてしまうといったことが、よく起こります。
この極端なのが、カルト宗教です。
カタカムナが教える真実
でも、カタカムナが教える宇宙の法則によれば、私たち一人ひとりの内側には「内なる根源」と私が呼ぶ、宇宙根源のカムのチカラが凝集した一粒子(アマナ)があります。
それは、根源のエネルギーが無限に溢れる内なる源です。
私の感覚では、この「内なる根源」から、個性の衣をまとう魂意識が起ち上がります。それが、「神我」や「聖なる自己」とも呼ばれるものの実体です。
このような宇宙根源のチカラは私達の内部に存在するのです!
身体の中に宇宙がある
このように、私たちの身体の奥深く、内側に深く入るほど波動が精妙になります。
実は、身体から外に向かう世界と身体の内部の奥に向かう世界は鏡のようになっていて、私達の身体自体の内部に宇宙が存在するというのが、私の実感に基づいた理解です。
そして、私達の身体の内部には、魂の意図や使命、生まれ持ったギフトについての情報が、自分と宇宙についてのすべての情報や叡智、これらすべてが保持されています。
本当の導き手とは
重要なことは、「私」のことを最もよく理解しているのは、外側の「高次の存在」よりも、私達の内部に存在する宇宙根源の意識である「魂意識」だということです。
「内なる根源」や「魂意識」と直接つながれば、人生の様々な選択においてベストを教えて導いてくれるし、困難な時にもいつも私達を励ましてくれます!
重要な落とし穴
でも、繰り返しますが、外に存在する「意識体」が高次元で身体を持つ私達は低次元だという考えが基本にあると、外部の見えない存在の影響を受けて、それを優先してしまうことが起こりやすいのです。
そしてそれは、私達が自分の魂の声に耳を傾け、自分の内なるチカラとつながることを大きく阻害します。
「真の自分軸」と共に、魂の成長と経済的豊かさを実現して生きる際、今日お話したようなスピリチュアルでよく見られる「思い込み」は逆の影響を及ぼすということ。これは、意外に知られていない重大な落とし穴なんです。
では、どうすればいいのか?
じゃ、どうしたら、「内なる根源」とつながり「魂意識」とつながって、心の奥からの声に耳を傾けて適切に選択して行動し続けていくことができるんでしょう?
その具体的な方法については、次回の記事でお話ししていきます。
この記事のまとめ
- 危険な思い込み:不可視の存在=高次元、身体を持つ私達=低次元
- この思い込みの弊害:自分の魂の声を無視して外部の声を優先してしまう
- 真実:最高の波動は私達の内部「内なる根源」に存在する
- 本当の導き手:外側の存在ではなく、内なる魂意識
※補足: 不可視の高次の意識体は存在します。でも、現実に変化を起こすことができるのは身体を持つ存在です。高次の意識体たちが地球の進化のためにワークしようとする場合、私達人間のパートナー抜きにはそれは不可能だということです。
次回は、もう一つのスピリチュアルの落とし穴「波動を高めるだけで願いは実現する?」についてお話しします。
この記事の続きや、さらに詳しい内容については「カタカムナ・ライトワーク® 動画セミナー」でもお話ししています。
【スピリチュアルの落とし穴】シリーズ全4回