前のブログでは、世代間連鎖のトラウマを解消する「コア言語メソッド」を開発したマーク・ウォリンさんが、ファミリーコンステレーションのワークに導かれた体験を紹介しました。
彼は、実際、それまでは、異性と付き合ってもどうしても一定以上親密になれず、別れてしまうというパターンに悩んでいたそうです。
突然悪くなり、治癒不可能と言われた目も、医者が不思議がるくらい完璧なビジョンを回復し、パートナーとの関係も良くなったらしいです(*^^*)
彼の中の、両親との関係で生涯持っていた心の鎧が溶けて、両親を受け入れたことから、このような変化が生まれたと言います。そして、「親を拒否していては愛を得ることもできないし、お金を作ることもできない」と強調します。今日は、なぜそう言えるのか、ということについてお話ししますね。
それはファミリーコンステレーションのワークを創始した、バート・へリンガーが、数多くのクライエントを観察して発見したことなのです。
その理由の一つは、私達のこの身体を作り、養ってくれる源である「生命の流れ」は、【両親を通して流れる】という法則があるからだといいます。
もう一つは、「家族の集合無意識」というものがあって、そのレベルから家族システムを圧倒的に支配する法則が存在するということです。
まず一つ目について、お話ししますね。
■「生命の流れ」
潜在意識とは身体の意識(身体感覚意識)ですが、この身体を通して、ずっと昔の祖先の代から脈々と流れる「生命の流れ」があって、それを受け取ることは人生の恩恵の源を受け取ることです。自分の潜在力を開花させて人生を生きる上での、様々な恩恵をもたらす生命の流れは、【産みの両親を通して】私達一人一人に流れてくるということなのです。
だから、もし例えば、片方の両親を受け入れないということがあると、それはあたかも、川の水の流れの半分が堰き止められて、半分の水の流れしか自分に流れてこないのと同じことが起きるということです。
自分の能力を開花して幸せな人生を送る為の様々な恩恵は、この生命の流れからやってくるので、その生命の流れが半分しか流れないのは、人生で享受すべき恩恵の半分しか受け取らないのと、同じことになるというわけです。
それじゃ、両親がひどい暴力を振って、自分を虐待し続けて親ということすら拒否したくなるようなそんな存在の場合はどうなの?
と思いますよね。でも、その場合も同じだと言うのです。
というのは、どんな親でも、生命の流れを子孫に流す存在だという意味で、親であることには変わりがないからです。その親がチャネルする家族の集合無意識の生命の流れを受け取るかどうかは私達の内的な心の在り方、親をそのまま認めて、そのまま受け留めるかどうか、それにかかっているというわけです。
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でも、例えば、自分を虐待して苦しめ続けた親のことを、どうやってそのまま受けとめることができるというのか?そんな疑問が当然出てきますよね。
その時、家族に関係するもう一つの大きな特徴を理解する必要がでてくるわけです。二つ目の大きな特徴は、「家族の集合無意識」というものがあって、家族を支配する法則があるということです。
「家族的集合無意識」というものがあって、家族を圧倒的に支配する法則が働いているということが科学的に調査によっても明らかになってきています。
その法則を理解しつつ、家族的集合無意識が求める変化を潜在意識にもたらして、家族システムに調和をもたらすことで、実際に個人の人生に変化が起こるのです。
「家族的集合意識」は、無意識のレベルで、【家族の集合的良心】の働きによって家族システムのメンバーを圧倒的に支配します。その働きによって、家族システムを一つの単位として、調和に導こうとします。そして、そのプロセスのお手伝いをするのが、ファミリーコンステレーションでありコア言語メソッドなのです。