「共依存」から「互いを高め合う関係」へ:実話から学ぶ「魂のコア」と繋がる法則

「愛しているのに苦しい」「一緒にいるとエネルギーが奪われる」……そんな【共依存】の関係から抜け出し、互いを高め合う関係へと変わるには何が必要なのでしょうか?あるカップルが潜在意識のトラウマを克服し、本当の自立と絆を取り戻した実話ストーリーから、その鍵を紐解きます。

「パートナーを愛しているはずなのに、なぜか心が苦しい」

「一緒にいると、お互いのエネルギーがすり減っていくような気がする……」

あなたや、あなたの身近な方にそんな経験はありませんか?

心理学ではこれを「共依存」と呼びますが、実はこの問題の根底には、幼少期の家族関係や潜在意識に刻まれたトラウマが深く関係しています。

今回は、かつて深刻な共依存のアリ地獄にハマりながらも、そこから見事に抜け出し、本当の自立と絆を取り戻したあるカップル(AさんとBさん)の実話ストーリーをお届けします。

人間関係の苦しみを解消し、「互いを高め合う(Win-Winの)関係」へと生まれ変わるための本当の鍵を、一緒にお話ししていきますね。

そもそも「共依存」とは何か?

【共依存】とは、一言で言うと、「弱さ」や「怖れ」でつながりあった関係だと言うことができます。自分の弱さや怖れに直面する代わりに、それにフタしたままで、自分の空っぽの部分、つまり、自分の癒されていない部分を補う為に、他者に依存し合う関係です。

「弱さ」でつながりあっている関係でも、最初は楽しいですが、それが長引くと、停滞して成長がなく、喜びが少なく、重くなってきます。出会って最初の頃はいいですが、次第に関係が深まる一方、どちらかが次に進もうとすると、それまで埋もれて、隠れていた様々な課題が浮上して来たりします。

共依存が引き起こす「負のスパイラル」

その関係では、大抵、自分が満たされていないものや、自分の癒されていない部分の補填を、他者に求めます。そして、それが得られないと、他者を責め始める、というパターンが多く見られます。

つまり、自分の内部の課題を相手に投影させて、相手を批判することが多く見られるのです。自分がうまく行かない原因は、自分の内に癒されるべき部分があるのではなく、他者に責任があると思うことが多いようです。

だから、この関係の行き着く先は、マイナスのスパイラルで、互いに足を引っ張り合う関係が宿命です。そして、「苦しいけれど、わかっているけど抜けられない」状態が生涯続いてしまうことさえあります。

どちらにとってもプラスになるウィンウィンの関係に行き着く方法はないでしょうか?このブログ記事は、このことについて、ある知り合いのカップルAさんとB氏の例をお話ししながら、【共依存】から抜け出るカギについて考えたいと思います。

【実話】AさんとB氏のケース

現在40代後半のAさんとB氏は、非常にお互いを高め合う素晴らしいパートナーシップを築いています。しかし、ここに至るまでには共依存のアリ地獄から抜け出る、壮絶で苦しいプロセスがありました。

B氏とお付き合いを始めて2年くらい経った頃、Aさんは彼と結婚したいと思っていましたが、B氏は、なかなか踏み込めまないでいました。

というのは、B氏は、キャリアアップの為の資格試験を準備中で、しかも・・・若い時からずっと、裕福な実家の母と同居していて、その母の経済的援助によって生活していたのです!

B氏は、Aさんと出会い、自分自身の深い課題が意識にのぼってきて、次第に、母親との問題に気づいていきました。しかし、本当に母親から自立するのには、怖れ、不安が多く、なかなか踏み出せないでいたのです。

根深かった「母親と息子の共依存」

B氏は、何十年間も、母親とマインドが一つでした。母親と完璧に同一化していたのです。しかも、それに気づいてもいませんでした。それがどうやって起きたか、それを少し詳しく見ましょう。

幼少期の「見捨てられ不安」と「無意識の怒り」

B氏は、幼い時から、寂しい想いを抱いて育ちました。母親は仕事で忙しい上に、夫との関係がうまく行かず、B氏が赤ちゃんの頃から、B氏に意識を十分向けることができずにいました。

大人になったB氏は、自分が「無視されている」と感じたり、「見捨てられる」と感じると、尋常でない反応をします。例えば、車を運転していて、彼の車の前に別の車が横入りしたりすると、自分の存在を無視されたことで「怒り」が爆発するのです。

B氏の潜在意識の奥には、母親に「見捨てられた」記憶が刻まれていて、「見捨てられる」ことへの怖れ、不安が、彼の無意識の反応や行動を規定していたということです。

「弱さ」を買い叩く母親のコントロール

彼は若い時、自殺願望があり、引っ込み思案で、自分に全く自信がない人でした。B氏の裕福な母親は、B氏の兄、長男を失い、その後、その悲しみを埋め合わせる為にB氏に心の拠り所を求めていました。

自信がなく、引っ込み思案でウツ気味の若いB氏に対して、一人前の大人の男性として尊重し尊敬するというよりも、そんなB氏の「弱さ」に意識を向けてその「弱さをサポート」せんと、経済的なサポートを全面的に行いました。しかし、母親は、それが、彼が自分の足で歩いて、自信をつけていく機会を奪っていることには気づいていなかったのです。

全面的に経済的な援助をすると同時に、彼の母親は、別れた夫の代わりのパートナーのような存在として、B氏を扱いました。

ここに【完璧な共依存関係】のできあがりです。

変化のきざし(Aさんとの出会い)

B氏は、Aさんと出会うまで、母親との関係での自分の問題に、全く気づいていなかったのです。Aさんと出会う前は、交際相手がそれを指摘しようとするやいなや、バッサリ切ってしまっていたとのことでした。

自分の心の奥の怖れに向き合うことを拒否していたのです。

Aさんと出会った時も、自分に自信が持てず、本当の自分がどんな存在なのかもまったく感じることができずにいたのです。

Aさんは、B氏の内に持つ素晴らしい資質を観て、その資質を表現するように彼を励ましました。

Aさんと出会い、彼女との関係を通して、彼の内の強さがどんどん外に現れるようになって行きました。

Aさんの困難

一人で子供を育てたAさんにとって、B氏と過ごす時間はとても楽しく、自分の為に時間を過ごすこと自体がとても新鮮で、 それ自体が癒しでした。

彼女の癒されていなかった部分、過去求めても得られなかったこと、「自分の為に人生を楽しむ」ということが、B氏との関係で初めて可能になり、癒しが起こっていたのです。ここでは、互いにとっての「癒し」の関係が成り立っていました。

Aさんは、前夫と別居して一人で子供達を育て、子供達が大きくなってから離婚した後に、B氏と出会い、初めて自分の為に時間を過ごす喜びを感じていました。そして、一緒に新しい生活を始めたいと思っていました。B氏とは、お互いに深い魂のつながりを感じ、一緒にいるととても楽しいし、心が落ち着くからです。

そうこうしていたある時、Aさんは長年勤務していた会社が倒産して
職を失います。その後、貯金を崩して生活していましたが、厳しい状態は変わらず、とうとう体調を崩してしまいました。

B氏は、そんなAさんを見て、なんとか力になりたいと思いますが、長年母親に依存してきていること、そして、新しく資格を取って始めた仕事は収入がそれほど大きくなく、Aさんの状況に対して、何もできないでにいる状態でした。

B氏にとって、Aさんの力になったとしても、それは、母親が保障してくれる安泰で裕福な生活を崩さない範囲内でのことでした。自分の安全さは維持して、そのコンフォートゾーンから一歩足を踏み出すことには、非常な怖れがあったのです。だから、そのコンフォートゾーンの内部で、自分も楽しめる範囲で、それほど重要でないことを提供するというものでした。

Aさんは、B氏が自分を「愛している」という言葉は嘘ではないと思うけれど、B氏の実際の行動を見て、これは「愛」なのか!と疑い始めます。

Aさんの中にも、「結婚」イコール「サポートを得る」という意識が刷り込まれていて、それができないでいる、そうしないでいるB氏に不満を感じ始めました。

課題の浮上と選択肢

こうして、Aさんが長年勤めた会社が倒産し、貯金を切り崩して生活する状態になり、困難に直面したときに、様々な課題が浮上してきました。

その課題とは、

「B氏がいかに母親との共依存から抜け出て、自立するかということ」そして、

「Aさん自身も、自分の経済的な困難を克服すること」

・・そのような言葉で集約できます。

ここで、B氏とAさんそれぞれにとって、どんな選択肢があって、どんな選択をすることが互いにとってベストなのか、そして、それはどうやって可能なのか。というお話しになります。

B氏の状態

B氏は、母親との関係の問題に気づき、それを変えたいと思うようになっていました。まず、母親に対する見方が変わりました。

そして、それによって、それまでの、怒りの抑圧、怖れの抑圧状態から
⇒気づき ⇒怖れの克服 ⇒母親への怒りの爆発 ⇒距離を置く

というプロセスを経たようです。

そのようなプロセスを経ても、彼には、自分自身の怖れや自信のなさが潜在意識の深いレベルに刻印されていて、なかなか思うように行動に移せない状態が続いたと言います。

彼は、そんな自分がまた価値のない人間のように感じられ、その気持ちを押し隠す為に、逆にAさんに怒りをぶつけてしまったりしていました。

Aさんの状態

一方、Aさんは、B氏の問題に気づき、その状態から抜け出るように励ましたりしていましたが、自分が大変な状況になった時に具体的にチカラになってくれることのないB氏に不満を持ち始めます。

ここでのAさんの選択肢は、「不満はあるけれど、B氏との関係を続けて、なんとかより良い関係を作っていけるように努力すること」
初めの段階でAさんが選んだのは、この道でした。

しかし・・・キャリアになるような仕事がなかなか見つからず、体調も崩していたのに、その状態の完全な回復を待たず、無理してとりあえずの仕事に就き、そこで、肉体的なしんどさに加えて、新しい職場の人間関係でまたひどいストレスを抱え始めていました。

彼女には頼まれると「ノー」と言えないところがありました。「ノー」と言うことによって、人から嫌われるのではないかという怖れがあったのです。そのことは常に彼女に大きなストレスをもたらす要因になっていたのです。

自分がこんな状況なのに、裕福なB氏が、何もサポートしてくれない!彼女は、自分がストレスを持ってしまう根本原因を探ることもなく、その状況を改善する方法をB氏のサポートに求めて、それが得られないことに対して、B氏を非難するようになっていたのです。

Aさんの決断と別れの選択

今や、Aさんの選択肢は、

1)B氏と関係を続けて一緒に住んでB氏からのコミットメントを期待していくか。

2)B氏と関係を継続しながらB氏に期待せず、ちょっと距離を置きながら人生を立て直して行くか。

3)B氏と別れて、自分一人で自分自身の人生を立て直して行くか。

大体これら三つの内のどれかになって来ました。

あなたがAさんならどうしますか?こんな男性、「おとこ」じゃないでしょ!と、さっさと別れて、次に進むでしょうか?

でも、この問題以外は、二人は完璧なマッチだったのです。魂のつながりも感じていて、なかなかそんな人には巡りあえないだろうと感じていました。

Aさんは、なかなかB氏と別れることができず、かと言って、次に進むことができず。。そんな状況にいました。あなたなら、この状況を変える為に、Aさんにどのようなアドバイスをしますか?

Aさんは、すでに1)と2)の、二つの選択肢は選んで努力しようとしたけれど、不満を感じることが増えて、ネガティブなエネルギーが自分の心身にもいい影響をもたらさないようになっているのを感じていました。

・・・
結局Aさんは、B氏と別れて、自分一人で自分の人生を立て直して行く途を選択しました。

「自分があんな状態だと、まだサポートが必要な子供達にも迷惑をかける」と感じたと言います。

Aさんは、「一人になるのは寂しいから」ということで、あの関係を継続することは可能だったかもしれません。でも、もはや楽しさもなく、建設的な話もできず、期待を裏切られて不満だけが大きくなっていくという状態。。

マイナスのスパイラルに入るのを食い止めるには【そこを立ち去るしかない】という、ある意味、命がけの自立の選択でした。

「捨てられた」体験が引き起こしたB氏の覚醒

さて、それに対してB氏は。。

後でわかったことですが、B氏は、本当は好きだった女性から一番されたくないこと、「捨てられる」体験をして、目が覚めたと言います。

もちろん、その直後の心の状態は怒り狂い、荒れていました。

でも、「くそーっ」という悔しさから、ネットを探しまくって見つけたある人のサポートで、自分の幼い頃からの体験、「自分は無視されて、捨てられた」だから、「自分は価値のない存在だ」という信念を刻むことになった体験を、本来の自分、つまり、自分の魂の波動で書き直すというようなワークをしばらく集中して受けました。

それを見つめ、それを感じるようにしました。

潜在意識の書き換えと「魂の波動」とのつながり

すると、次第に、自信のなさがいつもどこかにあった状態から、自分自身に対する感じ方が変化していきました。

そして、いつしか、彼の中から、母親に対する怒りが消えているのに気づきます。以前は、母親が自分にしたこと、しなかったことを考えると、【怒り】で狂いそうになったと言います。

そして、それまで、「これが自分だ」と思っていたのは、出来事に自動的に反応している部分に過ぎなかったということに気づいたといいます。

彼が変化し出すと、以前は彼の弱さを握って彼の感情を支配していた母親が、あの手この手で、彼の注意を引こうとして来ました。彼が彼女の家に行かないことがあると急に「心臓がパクパク」し出します。足を怪我したので買い物に行けなくなります。。

B氏は、そんな反応のパターンをちょっと離れた所から観察することができるようになりました。母親を変えることはできないけれど、自分自身の反応を変えることはできます。そして、出来事に対する自分自身の反応を変えて、人生を自分が主人公になって生きることは可能です。

B氏は、それでも長い間、昔のクセが出て、心の中の「怖れ」で反応している自分に気づくことがあったといいます。気づいたら、それをただ観察するという実践を継続して行ったと言います。

2年後の再会と「ウィンウィンの関係」

二人が別れて、2年後に、何かのキッカケで二人は再会したらしいのですが、その時、二人は、全く別のレベルでつながり合いました。

Aさんも頑張って、キャリアになる仕事を見つけて、自分の生活を立て直していました。

Aさんにとって、B氏の変化はとても大きく感じられたようです。何か、自然体でいて、それでいて、自分に自信がある。。前よりもずっと魅力を感じたと言います。

2年間のお付き合い後、2年間、それぞれが別々に本当の自分を取り戻す過程を経て、別のレベルで再度つながり合った非常に希なケースかもしれません。

共依存を脱し高め合う関係を作る最大の鍵

「共依存」から互いを高め合う(Win-Winの)関係へと変容させる一番の鍵。それは【自分自身のコア(魂の根源)と繋がること】です。

ですが、これは言葉で言うほど簡単なことではありませんよね。 幼い頃の様々な体験によって潜在意識に刻まれた「制限的な信念」や、感情・反応のパターンの真っ只中にいる時、私たちは自分の力だけでは抜け出せないように感じてしまいます。

何かの出来事に感情で自動反応してしまう自分を見て、 「自分はこんな風に反応してしまう人間なんだ」 「自分はこんな人間なんだ」 と自分を責め、ますます自信を失っていく……。そして自分に自信が持てないからこそ、その裏返しとして身近なパートナーや家族を非難してしまうのです。

カップルの問題のほとんどは、そして人間関係における問題の多くは、それぞれが自分の「コア」との繋がりを忘れてしまうことから生じていると私は感じています。

誰かに満たしてもらうのをやめ、本来の自分を取り戻していくプロセスとは、次のようなステップです。

  • 自分の足で立つ(相手との適切な境界線を持つ)
  • 潜在意識に刻まれた「制限的な信念(トラウマ)」を解き放つ
  • 相手の「弱さ」ではなく、お互いの「魂の輝き」に意識を向ける

一人が恐怖や依存ではなく、真の強さ(コアの波動)に従って選択をしたとき、相手や関係性全体にも大きな変容の波が広がっていきます。

自分のコアと繋がることは、一見難しく思えるかもしれません。しかし、適切なコツを掴んで練習していけば、誰にでも必ずできるようになるものです。

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