【スピリチュアルの落とし穴①】多くを学んでも現実が変わらない本当の理由とは？

【スピリチュアルの落とし穴】シリーズについて：

スピリチュアルを学んでいるのに、なぜか願いが叶わない。そんな経験はありませんか？

実は、スピリチュアルの実践には「見えない落とし穴」があります。善意で学んでいるのに、かえって願いの実現を遠ざけてしまう誤解や思い込みが…

このシリーズでは、そんな「落とし穴」を4つ取り上げながら、本当の意味で魂の願いを実現するために大切な視点をお伝えしていきます。

なぜスピリチュアルを学んでも現実が変わらないのか？

スピリチュアルを学んでも、思うように現実が変わらない──
そんな悩みを抱える方は少なくありません。
でも、それは「学びが足りないから」でも「才能がないから」でもなく、
ある“根本的な理由”があるのです。

このVol.1では、実際の2人のケースを通して、その違いがどこにあったのかを見ながら、願いが実現しない真の原因を探ります。

カリフォルニアで出会ったAさん

私がカリフォルニアで出会ったAさんは、スピリチュアルの大御所であった、オーリン＆ダーベンのワークの最初から関わり、当時のニューエイジ・スピリチュアルの先端を走る方でした。

頭脳明晰で、有名大学を出て、一流企業の会計士として安定した高収入の仕事をしていました。

でも「ワクワクや楽しいことを仕事にしたらいい」という、光の存在オーリンのメッセージに従って、会計士の仕事を辞めて、好きなアートやジュエリーを作って売る仕事を始めました。

でも、なかなかうまくいかず、過去の人間関係も失われ、収入はほとんどゼロ。生活が成り立たず、結局、元の職に復帰したようです。

89歳で作家デビューした久木綾子さん

一方、久木綾子さんは、70歳で作家になることを決意し、89歳で歴史小説の処女作を出版した方です。

小さいころから本が好きで、以前は執筆の仕事もしていましたが、結婚後は専業主婦として過ごしました。

ご主人が亡くなった後、小説を書くことを決意し、その後、執筆の準備だけで14年かけ、さらに4年かけて執筆して89歳で処女作を出版し、100歳で亡くなるまで、歴史小説の執筆に取り組んでおられました。

この二人の違いは何だと思いますか？

それは一言で言うと、社会一般の考えや、スピリチュアルマスターやガイドのメッセージを含む外部の声や考えよりも、自分自身の心の奥の情熱や心の奥の真実の声に耳を傾けて、それに従ったかどうかということです。

Aさんの場合、高次の存在オーリンのメッセージをそのまま自分に当てはめて、自身の現状を考慮しないでいきなり大きな選択をして、それを後悔していたようです。

彼女がもしアートをしたかったら、別に仕事をしながらでも作品を作ることはできるわけです。逆に、その方が継続する条件はあったかもしれません。

でも結局、オーリンのメッセージを「信じて」いきなり大きな選択をしたけれど、途中で諦めてしまったということです。

何が言いたいかというと、心からの願いを実現できるかどうかは、適切な選択と行動、そして何よりも継続性が必須だということです。

たゆまない選択と行動を、継続的に持続できるかどうかということにかかっています。

そして、適切に選択して継続的に行動し続けることができるかどうかは、その選択が向かう方向、心に抱くイメージがどれほど心の奥の情熱、魂の願いと一貫しているかに依拠します。

今日の最初に書いた質問、「なぜいろいろ学んでも願いが実現しないのか、その真の原因は何か」ということへの答えは、

選択や行動が、心の奥からの情熱や魂の願いに従ったものでないこと。それと一貫していないこと。

これが真の原因だということです。

その問題を解決するために何が必要かというと、心からの情熱や魂の願いを感じて、心の奥の真実の声、魂の声に耳を傾けて、そこから長期の方向性やビジョンを明確にするということです。

そして、起業の場合だと、そこからビジョンを明確にして1年、半年、1ヶ月、1週間と逆に辿って、具体的にやることを明確にして実行する…これは、多くの成功している起業家やビジネスパーソンにとっては当たり前のことですね。

心からの願いや情熱からのビジョンを明確にして、真の「自分軸」を構築することが最も重要です。そして、その「真の自分軸」こそが、適切に選択し行動し、それを継続する上で一番のコアになるものです。

でも、スピリチュアルの分野では、なぜか、スピリチュアルの「マスター」や見えない存在からのメッセージが、個人の思考や選択、行動に大きな影響を及ぼすことが多く見られます。

Aさんのように論理的な人でも、オーリンのメッセージを「信じて」人生で大きな選択をしています。

一体、なぜこんなことが起こるのでしょう？

この究極の原因と解決法については、次回以降の記事で詳しくお話ししていきます。

次回は、スピリチュアルでよく見られる「思い込み」の具体例について、私の実体験を交えてお話しします。

この記事の続きや、さらに詳しい内容については｢カタカムナ・ライトワーク® 動画セミナー」でもお話ししています。

【スピリチュアルの落とし穴】シリーズ全4回