スピリチュアルであることは行動をしないこと?(スピリチュアルと政治)

最近、あるメルマガを読んだ時に、スピリチュアルであることと政治的行動との関連についての見方に、少し、疑問をもつことがありました。今日は少し長くなりますが、私の思いをお伝えしたいと思いました。長くなりますが、もしご関心があれば、お付き合いください。

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そのメルマガは、端的に言うと、「戦争に反対を言うと、そこに意識を向けて、それを強化することになるから、自分は戦争に反対は言わない」ということを述べていました。

その主旨は、「怒りのエネルギーではなく、愛と平和のエネルギーを持ち、まず自分の中から、社会の平和を築いていくことが大切だ」ということです。私は、この主旨には賛成です。

ただ、その前半部分の、「戦争にNO と言うことは戦争に意識を向けるので云々」という点は、意識と現実との関係についての理解において、ある種の混乱があるように思うのです。大切なことだと思いますので、今日は、そのことについて、少し私の考えを書きたいと思った次第です。それは、問題の真の解決にとって、何が大切なのか、ということについてです。

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前に書いたブログで、「自分の人生で起きた苦しい経験、苦しい経験に深く関わった人々のこと等を、魂のレベルから観ることで、様々な生の複雑な絡み合いがパーフェクトなジグゾーパズルとして見えてくる、というお話しをしました。そして、それぞれの生はそれぞれとして、懸命に生きて、そのパズルの大切な一片を担っている・・・魂のレベルから観るとそんなことに気づく。その時、憎しみや恨みといった感情はなく、過去の全てを許して、受け入れる、そんな気持ちになる」そういうお話しをしました。

この「魂のレベル」というのは、全ての出来事の利害関係、敵味方、善し悪し、等の、こっちかあっちか、という【二元的なレベル、つまり対立的な関係を超えた上位のレベル】のことです。あらゆる問題は、
このような上位のレベルからしか、真に問題を解決することはできない、私はそう思います。

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敵か味方か、加害者/被害者、等という対立関係が存在する時に、真の変化を生み出す為には、その対立関係の当事者の意識レベルを抜け出し、より上位の視点から観る必要がある、ということです。これは、1960年代後半に、スタンフォード大学のメンタルリサーチ研究所のパロアルトグループが共同研究で理論化したことです。興味のある方は、P. ワラウック他著の『変化の原理』(1974年)をご一読ください。素晴らしい本ですよ。

40年も前に、ワラウィック達は、心理的な問題の解決だけでなく、家族の問題や、社会的な問題、国家間の問題など、あらゆる問題の解決に関する「新しいパラダイム」として、この「変化の原理」を提起しました。

そして、それと同じことを、アインシュタインは、「いかなる問題も、
それを作り出したときと同じ意識によって解決することはできない」と言う言葉で表現しています。
ここで注意するべき点は、「変化の原理」は【上位のレベルから観る】ということと、【現実を作ってきた背景や歴史を無視して、「ユートピア的な夢」を唱えること】を明確に区別する必要があると主張していることです。

現実の問題を作っている背景や歴史を直視し、それらを上の視点から観るということと、それらを無視して、上の視点から観るということは、全く別物です。

パロアルトグループは述べています。「歴史を振り返ること、そして歴史から学ぶものがあるという考えを、故意に否定することは、【ユートピアン・シンドローム】のための、今ひとつの本質的な成分になる」(『変化の原理』p. 78)
これは、心理的な問題に関してだけでなく、社会的な問題、国家間の問題についてもいえることです。そして、現実の様々な問題についても、現在の戦争への法的準備の問題についても同じことが言えます。そして、アインシュタインの言葉、「いかなる問題も、それを作り出したときと同じ意識によって解決することはできない」という言葉の後半の、「解決する」ということは、行動を示唆するということを忘れてはならないと思います。

 

先のメルマガの著者の主旨は、「解決する」には、自分の心を愛と光で満たすこと、そして、自分の周囲から平和を作ることだというものですが。。しかし、どんなことでも、3次元世界の現実に変化を起こすには「言葉」を含めた「行動」なしには不可能である、というのは私達の誰もが知っていることです。

【解決するには行動を伴う必要がある】ということです。

つまり、歴史や現実の問題を避けたり、見ぬふりをするのでなく、それを直視すること。そして、問題を「解決する」ために自分ができることをすることです。

その際に、一番大切なのは、【どのような意識で】現実を観て行動するのか、ということです。例えば、愛と平和の意識を維持しながら戦争を準備しようとしている現実を、真っ直ぐ直視し、戦争=殺戮反対の意図をもつのであれば、愛と平和を愛する心から、きっぱりNO と言うこと。

私達が、愛と平和の意識で、直視するなら、例えば、戦争への動きを
強めることにはならないのです。むしろ、怖れて無視しようとする方が、無視しようとしても意識はそこに向いているので怖れのエネルギーを送っていることになります。

再度言います。最も大切なのは、どのような意識レベルから行動するのかということです。

NOと言うと、そこにエネルギーを流れるのではと恐れて、沈黙し、ただ、美しいユートピアを想い描いて心で祈っている間に、気がついたら、自分の息子が戦争に駆り出されていると言う事態にもなりかねません。

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私達が意識して選択して、意図を明確に発しない限り、より強力な意図を持つ人々の意図や、他者が流す情報に、飲み込まれてしまうということ、

このことは今の時代、これからの激動期に、私達が、本当に注意するべきことだと、私は思っています。
いろんなことを主張するスピリチュアルな人々に出会った時、歴史からどれほど学び、それを踏まえ、現実の問題を直視して【対立を越えたレベルの観点から一貫した行動をしているか】このことに注意してみることは、大切ではないかと思います。

私自身も含めて、私達一人一人、自分自身の在り方がますます問われる世界になっていくように思います。

 

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