「運命を支配する見えない力」の正体

今日は、前回の続きですが、少し角度を変えて、ズバリ「私達の運命を支配する見えない力」についてお話しします。これは、「私達の運命が変わる方法」についてのお話しでもあります。

結論を言うと、「私達の運命を支配する見えない力」とは・・一言で言うと、「家族の集合無意識」と呼ばれるものです。

私達は、自分の運命を変えることが可能です。でもそれは、私達個人の運命を強力に支配する「家族的集合意識」への理解を含めてこそ、可能だと言えるのです。今日は、このことについてお話ししますね。・・・

さて・・私達がよく体験すること・・・例えば、成功法則や自己啓発、スピリチュアルな学びや実践をしてきたけれど、仕事でも、私生活でも、いくら頑張っても報われない

なぜか、もう一歩というところで、同じようなパターンがブロックになって、努力が結果につながらない。

客観的に見て 優秀な人なのに、本人は自信がなくて、「自分なんて・・・」と思ってしまい、人の為に尽くしすぎたり、お金を含めて、他者から受け取ることが苦手。

人の目が気になり、人から傷つけられるのが怖くて、本当の自分らしさが表現できない、等々・・

このような無意識のパターンは、私達の潜在意識レベルでの刷り込みから来ている、ということは、よく知られていることですね。過去のトラウマ的な体験が、潜在意識に無意識のパターンとして刻印されて、私達の見方や感じ方、反応の仕方、人との関わり方など、いろんな面で影響を及ぼすということです。

でも、その潜在意識に刻印された信念やパターンを、変えることは可能で、私の一般的なトラウマ解放ワークでも、多くの成果が確認されています。

しかし、いくら【自分の 】潜在意識の刷り込みを変えるワークをしても、問題が解決しない場合や、原因不明の心身症状に苦しむ場合も多くあります。

例えば、マークさんの本に掲載されているグレチェンという人の話は、原因不明の精神症状に苦しんだ例です。彼女は、10代から、鬱と不安症、自傷行為や、強烈な自殺願望があって、躁鬱症と不安症と診断されて、精神科にも数回入院し、様々な試みにもかかわらず
症状は改善せず、次の誕生日迄に自死するつもりでいたとのこと。

そんな39才のある時、マークさんを訪れることになったわけです。マークさんに尋ねられて想い出したのが、ユダヤ人であるグレチェンの祖母の家族全員が、ホロコーストのガス室で亡くなり、祖母だけがアメリカに渡って来て、祖父と結婚したということでした。家族は、ホロコーストについて、戦争について、亡くなった家族について、誰も口にすることを避けていました。

彼女は、祖母について、基本的なことは聞いたことがあったのですが、それほど注意を払っていなかったのです。マークさんとのワークで、彼女を苦しめていいた症状は、祖母の絶望的な失意、悲しみ、孤独感、自分だけ生き残ったことへの罪責感、死にたいという思い・・・その意識に、無意識的に同一化していたということがわかったのです。

それで、その同一化を解くワークを行ったところ、彼女を20年以上もの間苦しめていた原因不明の精神的症状が、ようやく軽くなったということです。

・・・・
私達の顕在意識の働きは、潜在意識によって影響されますが、その個人の潜在意識は、より大きな潜在意識である【家族の集合無意識】によって支配されるのです。この「家族の集合無意識」は、【家族の集合的良心】の働きを通して、家族システムを一つの単位として、調和に導こうとします。

そして、「家族の集合的良心」の働きには一定の法則があることを、バート・へリンガーは、多くのクライエントの観察を通して発見しました。

例えば、先祖のトラウマが未解決だったり、ある家族メンバーが忘れ去られたり無視されたりしたりすると、そのトラウマが解決するまで、或いは、そのメンバーの存在が認められてバランスがとられるまで、子孫の誰かが、原因もわからず、突然、そのトラウマ的な感情やトラウマに似た体験をしたりする、ということが起こるということです。

また、家族のメンバーが他の家族のメンバーに「借り」を作って、本人が返済・償いを怠ると、「借り」を作った家族の子孫の誰かが、その「借り」の返済・償いをさせられる、ということも起こります。

それは、たとえ子孫が、先祖が体験したトラウマや、その先祖の存在自体を知らなくても関係なく起こるのです!

こんなことが自分や自分の愛する人達に起こるのは、いやですよね。それじゃ、どうすればいいのか。。長くなりますので、続きは別の機会に!

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